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2007年11月10日(土) 
関東学院大ラグビー部の寂しいニュースを9日朝、知った。

90年にリーグ戦グループで初優勝したとき、釜利谷グラウンドで取材をしていた。
ラグビーは大学時代からよく見ていたので、個人的にも好きなスポーツだった。それだけに地元・横浜からワセダや明治と戦えるチームが出てきたことに、一ラグビーファンとして驚いたしうれしかった。

監督の春口廣さんは、日体大の出身であった。とても小柄なひとだ。160センチちょっとしかないかも。

つまり、俊足で華麗なワセダや重戦車・明治とは縁のない、ひとであった。

リーグ戦初Vの直後に釜利谷校舎にインタビューに行き、いまでも残っている言葉は「ラグビーは、どんなやつにでもポジションがあるスポーツだ」という言葉。
「チビでもデブでも、足が遅いやつも、そいつのよいところさえ伸ばせば、適しているポジションが用意されている。それがラグビー」と話していた。
だからこそ、選手たちの特性を見極め、最適なポジションで役割をちゃんと果たせるように、支援をしなければならないと話していた。

あれから17年かーー。

100人以上の部員を抱えてしまうと、はるぐちさんが最初に抱いていた「選手の個性にあったポジションで、力を伸ばす」ということ自体ができなくなってくる。
試合のできない選手たちの鬱屈、自分も輝きたいという思いをどんなふうに、かなえてあげられるのか。
これは、ほんとうは大学・高校スポーツの、特に名門校がかかえる大きな問題だと思っている。

ニュージーランドのラグビーチーム(オールブラックス級)のメンバーが、横浜市内の小学校で、タッチラグビーの指導をしたことがあって、それを取材したことがある。
そのとき彼らは「どんな子どもにも、ボールを触らせるプログラム」で、子どもたちにボールに触れる楽しさ、ボールを通して人とコミュニケートする喜びを経験させたい、と話していた。
だから、NZには、オールブラックスのような代表チームメンバーレベルがしのぎを削るリーグを頂点として、ラグビー好きの学生同士が戦うリーグなど、実力の程度に応じたリーグ戦が多種多様にあるという。

結局、試合が楽しいし、練習に耐えられるのも試合に勝つ喜び、自分の力を試す喜びがあるからでしょう。
 けれども、そんなライブな瞬間が味わえない状態が続けば「つまらない毎日だな」と思ってしまうことだってあるでしょう。

だからといってもちろん、法に違反した人間を許せ、とはいわないが。
ただ、個人的な資質の問題ではないだろうな、と思うのであった。


薬物中毒や女性への暴力(わいせつ行為含む)が、なぜこんなに名門と言われるチームに次々におきるのか。
それは「チームのために、チームの勝利のために」といって、雑務をレギュラー以外の選手たちにやらせ、自己表現としてのスポーツを彼らから奪っているからだと思うなー。
今やりたいことを存分にやっていたら、つまらない、安っぽい快楽の方へ、自分をだめにし、人を傷つける方にはいかないと思うのだけれど。どうでしょう。

現場=ゲームの場=を作ってあげてほしいです、2軍、3軍、4軍の選手たちにも。
寮に泊り込んで、生活指導することぢゃなくてね。
どんな選手にも、試合の喜びを経験できる場を準備する。
そこは、周りのオトナのシゴトだとおもふ。

といういみで、はるぐちさんに広い視野で、頑張ってもらいたいと思う。
手紙書こ。。

閲覧数10,784 カテゴリ日記 コメント3 投稿日時2007/11/10 01:16
公開範囲外部公開
コメント(3)
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  • 2007/11/10 09:19
    小学生のとき私は少年野球のチームで万年補欠を味わいました。その時の指導者が古いタイプの人だったので、自分なりに楽しめる場面というのがほとんどなくて、練習や試合が「我慢の時間」になってしまってつまらなかったのを覚えています。だから、hopeさんが指摘されている選手たちの気持ちはちょっと分かる気がするなぁ。

    僕は結局、遊び以外で野球をするのは嫌いになり、その反動で、個人競技の性格が強くて科学的なトレーニングをする陸上競技へ行きました。そっちの方が自分には合っていたようで、練習は辛かったけど、楽しかったです。
    次項有
  • 2007/11/10 19:33
    NHKの「人生の歩き方」再放送でつい先週も拝見したばかりでした。
    原口廣「『雑草』がつかんだ日本一」というタイトルだったのです。
    素敵な方だな~と感心して拝見しておりました。
     このところ考えるのは人生に失敗はつきもの
     リカバリー(という言い方が適切かどうかは?)して欲しいです。
    次項有
  • 2007/11/10 22:00
    今回の事件本当に残念ですね。
    何度かOBの方達と試合観戦に行って応援していたのですが、あのチームからこんな事件が起こるとは。
    春口監督は人間的にも尊敬できてすごい人だなぁと思っていました。地域の子供達のためのスクールも開いたりしていたようですね。
    今回の事件は強いチームゆえの問題なのでしょうか。夢を追って頑張っている他の選手達の気持ちを察すると辛いですね。この苦しみを乗り越えてまた活躍してくれることを期待します。
    次項有
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