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2007年06月11日(月) 
本来は「読了本」コミュに書き込むべきものかもしれないが、ブログにエントリ。

本日のタイトルは、MJのキャッチコピーでいただくことにする。
決めた!
この言葉は「フューチャリスト宣言」(梅田望夫/茂木健一郎共著・ちくま新書)より。

基本的に対談なので1時間ちょっとで読了。

しかし213ページの新書で付箋が25箇所。多い…。

ほとんど今回、批判すべきものはない。わたしにとって。
茂木さんのラジカルさに、覚悟に、かなり惚れてしまった。
さらされなければ成長できない。
「SNSはweb1.0だ」と生き急ぐ?茂木さんに、「そんなに厳しくなくても」と、諭す梅田さんのやりとりが楽しい。

キーワード/セレンディピティ、フリー

 茂木さんに習って、ブログを外部公開にしてみた。まー、2ちゃんねるにmixiのプロフィールがすでにコピペされてるので失うものないし、いいやーーー。

情報はコピーされてこそ、流通してこそ価値を持つ、というし。

この本を読んで、新聞社が解体する姿がはっきりと見えた。
ネットでコンテンツを囲い込むことは無意味であるから。テキスト情報が主体である新聞社は、ウエブの最もよい部分を生かすとすれば、「閉じて稼ぐ」ことはきっぱりあきらめなければならない。

問題は、コンテンツの流通(複製)が自由で、閲覧はもちろん無料であるという前提で、どこからお金を得るかということ。
(永遠の課題)
さらにいうと、マチネタはありとあらゆるブログに融解していき、そこでユーザーはそのようなマチネタ情報を得られるとしても、「隠されている/隠そうとしている情報」をだれが、時間・金銭的コストを負担して、隠しているところから暴いてくるかという問題に集約される。

いままでは、一応は、新聞社がその役割をそれなりに担う、という物語があったのだが。
(本当に担っていたかどうかはまた別の話…)

新聞社がなくなると仮定すると、どのような体制でだれがコストを負担して「手間ヒマかかる/嫌われる取材」をやっていくのかということが、問題だ。

取材対象に嫌われ、あしざまに言われつつも聞かなければいけないことを、どのように聞き、言葉を得て事実を確認して、オフライン情報をオンラインにするか。
テーマ設定は、現在においても、ユーザーの方々のほうが気が利いているから、それほど心配していない。
問題は専従にちかいライター/ブロガーをどうネットワークして、チームで動き、クオリティに見合った報酬を確保するか、だなーー。
現在でもフリーで活躍されているプロのライターはいらっしゃいますが、無料で集めた情報をネット上でどうぞ、という状態にはなっていない。
メシの種、ですから。

以前、梅田氏はウェブ人間論 (新潮社、梅田 望夫 平野 啓一郎著)では、もうパッケージとデザインで有料/無料を区別するしかないと主張されていたように、ぼんやりと覚えているが。
パッケージなんだろうなーー。


しかしながら、割の合わない取材を、新聞社がなくなったあと、どのようなネットメディアが、どんなビジネスモデルでやっていくのか。。

難問だ。ううーん。
それとも、そんな媒体は必要とされてない?

この本的にいうと、それもやはり「割の合わない取材やテーマ」が好きで好きでたまらず(そんなヤツはいるのか?)、始終そのことだけを考えているような変な人がまず、やるしかないし、やってしまっているのだろうなぁ…。

「フューチャリスト宣言」は、しかし、わたくしに新しい世界への覚悟をさせてくれました。
感謝!
とにかく考え、想像すること。楽観的に。





閲覧数7,356 カテゴリ読んだ本のこと コメント0 投稿日時2007/06/11 13:14
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