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2007年07月09日(月) 
For Public Discussion(2007.0708)

公開トークセッション@地域SNSで、わたくしが話したことのメモ(一部加筆)再掲。

◆概要:データベースは誰のものか・自治体とSNS

運営主体の明確化=ここにたまっていく情報はきわめてコモンなもの。
基盤自体とDBの情報は、民間が運営主体であるにせよ、「公共財」といえる。
・また、このSNSという場で人間関係が構築され、さまざまなプロジェクトのプロセス情報がDBに蓄積されていくのだが、これは継続性が極めて要求される。つまり、運営主体は、安定した組織でなければ地域活性化というミッションを果たすことができない。
【参考情報】
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0503/11/news117.html

・住民との双方向の情報交流を効率的に行いたい自治体にとっても、直接地域の人たちが可視化され、意見を聞くことができるという魅力的なツールなので、自治体自らが運営したいと考えるのももっともだろう。


・ただし、こうした役割を「担わされる」地域SNSに流れる情報/発信者をどう取り扱うかという問題は微妙である。

・行政の広報・広聴活動に活用可能という位置づけは、役所が政策を実行し、政策を具体的にしていくパワー(それはときにはある立場の市民にとっては、強いられるものであったり、気が向かないことでもあったりする)と、住民が役所をコントロールするパワーがバランスしていないと、成立しにくいのではないか。

・たとえば。自治体・国の政策とことなる文脈の、オルタナティブな政策提案を作り上げていく作業・情報交換をしようとするとき、自治体が直で運営する地域SNSでそれが可能かどうか。(もちろん、物理的には可能)

・それでも、(心情的にも)可能にするためには、運営者となる自治体側にルールが必要になる。
誰が、どのように(発信者の個人情報も含めて)情報の取り扱いがなされていくのかが、明確にルール化されていないと、ユーザーは実際には使えない/使いたくない。

・どのように、基盤を提供している自治体がふるまうのか、などが見えていないと、使えない。

(以前、取材に必要な情報を入手するため県の情報公開制度を使いました。不服申し立て・審査会などでの弁明をしたのですが、その際自分の個人情報が適切に扱われない経験をしたので、どうしても気になってしまう…)

・やはり、望ましいのは行政機関と平等な関係を構築できる、独立した組織体が地域SNSを運営する、ということ。

・それでは、どんな組織体がありうるのか?という話になってくる。

・リスクをみないのではなく、みつめつつ、そこで参加者同士=ここでこそ、既存組織の壁を越えて=が知恵をしぼって、ソリューションを生み出して、新たな持続的運営方法を創造していくこと、それ自体が挑戦的なプロジェクトになる。
==========チェックすべきお言葉==========
◆自発したひとがつながる/自発していないひとはつながらない(和崎宏さん)
【考えるべきこと】
では「自発」は、どうしたら可能になる?
=SNSは「ひとの内部に自発性が生まれる」、そこにタッチできる/できない?
できるとすれば、どうすれば?どんなとき?
◆ハマッち!の哲学が必要、流れが必要。(和崎宏さん)
=ビジョンを創ろう
⇒参考
ひょこむ宣言
http://hyocom.jp/declaration.php
ほぼ日
http://www.1101.com/darling_column/2005-10-31.html


◆ソーシャル=社会をウェブ上に構築しなおす実験
社会が自分とどういう距離感であるか、
社会と切れていないと実感するための仕組みをデザインするのは
まだ、これから。(渡辺保史さん)
◆講・結から学ぶ。日本にこれまであった「共有・公有」の概念の見直し。(渡辺保史さん)
◆ファシリテーション@デジタルは、まだ組成されていない。ただ、リアルにおいてはスキルがある。リアルな現場でのファシリテーションの技術をデジタルに置き換えていく、身体的な技術をつないでいく。(渡辺保史氏)
◆位置情報系がブレイクしている。SNS2.0はリアルの場所との連動か。
(庄司昌彦さん)
参考→NHK「電脳コイル」
http://www.tokuma.co.jp/coil/index.html
【考えるべきこと】
⇒わたしの実感としては、地域SNSなのでもちろん「位置情報」というのが大切であることはわかっているが、実はわたしは、現在の「地図が前面にでてくる情報サイト」をほとんど使わない、使いにくいのでそれほど必要性を感じていない。
むしろ位置情報はメタ情報として使ったとき、面白いのだろう。メタ情報としてそれが集積したらすごいパワーになるのかも。(日産さんのカーナビなどなど)
⇒どちらかというと、リアルタイムをどう共有してくか、リアルタイムな議論を共有し、生まれたものをどうログしていくか、というのが今の自分にとっては関心事であり面白い。場所より、時間かな、共有したいのは。
なので、twitter的な、シンプルなインタフェイスで、ブログとメッセンジャーの中間にあるようなもの。メッセンジャーの「ムードメッセージ的部分」といったらいいか、そっちに興味がある。
◆フィジカルな体験/リアルでの経験をどのように組み立て、そこでの経験をどのようにシェアするのか、実は問われている(杉浦裕樹さん)

閲覧数12,198 カテゴリNote コメント1 投稿日時2007/07/09 15:08
公開範囲外部公開
コメント(1)
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  • 2007/07/09 17:35
    鉛筆hopeさん
    自己レス:メモのため

    【Q】自発したひとがつながる/自発していないひとはつながらない(和崎宏さん)
    【考えるべきこと】
    では「自発」は、どうしたら可能になる?
    =SNSは「ひとの内部に自発性が生まれる」、そこにタッチできる/できない?
    できるとすれば、どうすれば?どんなとき?

    【A】リアルでの「イベント」そこでの出会い、が、自発の創造、に絡んでくるのだろうと思ったりする。
    次項有
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