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2008年03月20日(木) 
時々、頭の中に訪れる詩の一節に「たよりになるのは くらかけつづきの雪ばかり 野はらもはやしも...」というのがあり、自分では何年もそれが、伊藤整の美しい詩集「雪明りの路」の一節だと思っていて、最近探してみるとどうしてもない。この言葉を頼りにインターネットで探すと、宮沢賢治の「春と修羅」に入っていることが解った。ほとんど読むことのない宮沢賢治の詩が、いつどこで自分の頭の中に入ったのだろうか。同じように、自分の車の中でかけていたソニー・ロリンズの一節に反応した人がいて「これだよ!」と大きい声を出したが、その人も自分の頭の中で鳴り続けて止まなかった一節が、やっと解ったという話。「詩」や「言葉」の場合は、近頃インターネットでたいてい「出所」を見つけ出すことができるけれども、「音」や「曲」の一部を頼りにそれが何の曲の一部なのかを「検索」することができる時代も、いつしか来るのに違いない。しかし、見つけ出したのはいいけれど、果たしてその「言葉」や「音」がどうして自分の頭の中にしばしば訪れたのかというような話は、「また別の話」で「小さくはない」謎が残る。そうしているうちに、すでに私の頭の中では、宮沢賢治の「詩」ではないけれども、彼が家の前に掲げていたという「裏ノ畑ニイマス(だったか?)」という、賢治の全てを言いあらわすような「コトバ」が、近頃私の頭でリフレインし始めている。
閲覧数4,592 カテゴリ日記 コメント3 投稿日時2008/03/20 15:56
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コメント(3)
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  • 2008/03/20 20:58
    「雪明りの路」は大好きな男声合唱組曲です。
    これを読ませていただいて久々に聞きたくなり探しました。
     残念なことに別の所にあるみたいです。
    MDにはとってあるはず。
     詩集で読んだか記憶にはありません。
    リアリストのようで「詩」は解らないので・・・・・
    次項有
  • 2008/03/20 22:01
    ...「男声合唱組曲」になっているとは。知りませんでした。ぜひ聞きたいものです。
    次項有
  • 2008/03/21 10:33
    なので
    「雪明りの路」という一文で入ったスイッチから
    『うめちゃんは小樽の芸者ぁ~』とか
    『ああ なんの為の遠い夜道だったろぉ~』
    とか 「夜回りの爺さんの赤い眼」だとかが
    ぐるぐるメロディつきで響いております。
    やっぱり どこかで探して全曲聞かねばささったトゲは取れないようです。
    読まねば・・・と言えばいいのですが。
    次項有
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