さかなさんとsugi-さんに連れられ、初めてお笑いライブに行った。 http://www.hamakei.com/headline/2301/ 場所は新山下の「うるうるま」。http://www.uruuruma.com/ 久々の沖縄料理である。 家にTVがないので、お笑い番組は見ない。たぶんTVがある日常でもバラエティー番組はまったく面白いと思えず、わたしのお笑いにおけるアイドルは、いまも「やす・きよ」のままであるという、きわめて保守的な人間である。 ライブをしたのは「しゃもじ」というユニット。 ライブは非常に面白かった。 チャージ1500円で延べ1時間半近く楽しめた。 というか、タレントを金をかけてそろえつつも、テレビというメディアがもう、本当につまらないことが、ライブを見ることによって露になった気がした。 やすきよのころは、テレビのお笑いだって面白かったけどなぁ 彼らのファンたちが7、8人来ていた。 このグループはmixiのコミュのグループだという。 彼らは、この「しゃもじ」というユニットの東京上陸を実現するため、熱心に誘致メールを送り、告知ビラをライブを行う地域の飲食店を回って貼らせてもらい、3日連続のライブに毎晩通っているのである。 某人気動画サイトを運営する企業で働くTさんという女性は、沖縄が好きでいろいろ情報を集めているうち、FM那覇のpodcastingをダウンロードするようになったという。 そのときに、かならず一緒にダウンロードされてしまうお笑いpodcastは最初は邪魔な存在で、まったく聞かなかった。 けれどあるときひまつぶしに聞いてみたのだという。「すっごく面白くて、これは聞かないともったいないコンテンツだったんだ!」ということに気づき、そこからのめりこんだという。 自分だけの面白さを発見したとき、その面白さが比類なきものであると、それがまわりの誰にも理解されなくても、一種の陶酔状態になることがあるけど、そんな感じだったのではないだろうか。 周りに理解者がいなくても、同志を探すことのできるツールが、いまはある。 それが巨大SNS,この場合はmixiなのだろう。 彼女は、当然のように、mixi内でコミュをみつけ、点を線にして線を一つの力にしていったように思う。その力にしていく過程が、たまらなくワクワク感に満ちているのだとおもう。 いままでなかったつながりをベースに、自分が楽しいと思うことのために、自分の力を使う。 それが、自分発のイベント=プロジェクトの力で、それが仕事であれPRIVATEであれ、自分を違うステージに連れて行く。違う風景に連れて行く。 新たなつながりを伴って。 「mixiがなければ、ここまでこなかった」と彼女は言っていた。 コンテンツに力があれば、podcastingとSNSでもうつながりは生まれる。 「数十人、数百人のコミュニティは、もうすぐにできてしまうねぇ」とはsugi-氏の言葉。 もちろん、それが維持されるかどうかはまた別の問題だ。 ただし、ある時間に幸せを感じること、さらにその時間を共有する喜びを得ることは、維持されるか否かにはかかわらず、個にとって大切な、必要なことだと思う。 津波がきていることは頭でずっとわかっていた。 だけど、きょうのライブ、そして何人もの笑顔が、 インターネットなしには絶対に生まれなかったことを思うと ほんとうに激流のなかにいることを 思い知らされたのであった。 願わくば、きょうのTさんのような笑顔を あちこちに咲かせるような仕事がしたいものです。 |