歴史家の機能は、過去を愛することでもなく、自分を過去から解放することでもなく、現在を理解する鍵として 過去を征服し理解することである。 歴史とは歴史家と事実との間の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのである。 (E・H・カー)
「パノラマウォーク」 素敵な響きである。 ただのまち歩きとはちょっと違うニュアンスを感じさせる。 さすが世田谷美術館! 学芸員の高橋さん、写真家の中川さん、お二方のセンスが光る☆
まち歩きはアートだ! (と誰も云ってはいないが…) そう思わされるタイトルだ。タイトルはとても大事だと思う。 印象や参加の意義があらかた固まるように思える。
ここで改めてタイトルを紹介しよう。 第1回 5/9 『昭和/幕末 臨港行』 ふ~む、臨場感あるねぇ
第2回 5/23 『水の中の横浜』 むむむぅ~、洒落ている!!
世田谷美術館では、 今回のようなウォーキング、銭湯を巡る「銭湯パラダイス」等 街に出て 地形の起伏を楽しんだり、そこに息づく人々の暮らし、地域の歴史を垣間見るイベントを定期的に開催してるそうだ。 イベントの案内役として参加者を先導するのは、プロ中のプロの方☆
参加者たちは、 入念に企画されたものを 観て、感じて、解説に耳を傾け、、、自分の視点を合わせ、 一緒に参加している人と話をし、また帰宅後は気になったことを調べたりもするだろう。 美術館のアート展示を鑑賞するように。。。いろんなものと対話するのだ。 私はその①で書いたように、まちの景とダイレクトに通じた過去の自分や、その時関わった人たちとも対話したように思う・・・なんつって~(^^; でもホントにそんな感じ。
パノラマウォークとは、 まちを見渡し俯瞰しつつ歩くだけではなく、 そこに横たわるもの、みえる、またはみえないけど息づいているものを感じ、 自分の内面にも入り、そこに思いがけないものを見出したりと・・・ かなり深いウォーキングともいえるんじゃないかなぁ、などと 1回目は6時間、2回目は4時間半という長い行程を歩きつつ 思ったりした。 前回は子安浜で終わってしまったが、それから・・・ 浦島町から神奈川宿、袖ケ浦の景が感じられる田中屋などの茶屋のあった台町~浅間町~松原商店街を抜けて・・・(みどりのオバサンだった私は、写真をあまり撮っていないので、撮った場所のみをちょちょいとご紹介デス)尾張屋橋の下にあった カフェー街へ。
1回目・西区南浅間町にある「新天地稲荷」にて
この辺りは元々湿地帯であり、港湾の荷揚げの親分、櫻井染五郎が埋め立てを行い赤線が出来た。保土ヶ谷には「楽天地」という赤線があったそうだが、こちらは「新天地」と呼ばれた。私は現在仕事で西区を回って個人宅を訪問しているが、この辺りを良く知る80代の方にきいたところ、お客は戦前は日本人、戦後(GHQにより)は米軍の兵士でかなりの賑わいだったらしい。 お稲荷さんを囲む小さな玉垣には、当時のお店の名前が赤い字で書かれている。櫻井染五郎さんのお名前もある。笹本という旅荘は今もひっそりと営業中。ちょっとこっそり入ってみたい衝動に駆られるが、ひとりでは無理なんだろう(^^;
ここから尾張屋橋を渡り、藤棚商店街を抜けて、戸部を通って岩亀横丁に。そこから掃部山~伊勢山を通って桜木町まで。そこで解散! その後、音楽通りの居酒屋「ごっつあん」にて、打ち上げ飲み会が行われた。
その②、写真1枚だけで終了!<m(__)m>
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