たまたま関係しているマンションの住人のうちにいわゆる「悪がき」がいて、マンションの地下室や自転車置き場で屯して煙草を吸ったり、道を通りかかる人に携帯や金を貸せだのと言ったりで、親も管理人も「お手上げだ」ということを聞いた。「大人」であれば即「公安」の問題で「犯罪」の兆しとして処理するのだろうが、「少年」だからどうにもならない、と。日本のように「穏やか」な国では、「大人」が、「子ども」に「優しい」配慮をしているように見えるけれども、「親」や「大人」が子どもに食事や水を与えるように、確かな「愛情」や「友情」を与えていなければ、それらがないか少ないとしてもとりあえず「生き延びていく」体質になり、互いにそれを与えあうものたちが「群れ」を作ってもおかしくないと、「近代ヤクザ肯定論山口組の九十年」(宮崎学)を読んで思った。そのとき「少年」は、親のいうことは聞かないが、「親分」のいうことは聞いていわゆる「鉄砲玉」になって、「若い命」を落としたりする。それがいいか悪いかは「本人」と「親」が決めることだが、「勝手に」走り回ると「社会」も「組」も「許さない」という「掟」を前もって教えてくれていないと、「少年」にはフェアではないかも知れない。横浜にも「ヤクザ」はいる。はたしてそれを「少年」に教えてくれる「親分」がいるかどうか...
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