6日(日曜日)、横浜の鶴見区生麦に300~400年続いている(らしい)
「蛇も蚊も祭」という横浜市民俗無形文化財に指定されているお祭りをみてきました。
詳しくは↓
http://www.mars.dti.ne.jp/~echo/degicam/jamokamo/ja…okamo.html
本牧にも同じく民俗無形文化財に指定されている
「お馬流し」という古くからのお祭りがあります。
独身時代に3年間、鶴見に住んでいたことがあるのですが、
このお祭り、今回はじめて観ました。
生麦といえば・・・「なまむぎ、なまごめ、なまたまご~~~」
じゃなくて。。。そう、「生麦事件ですよね~」
その解説版を見つけて読んでいたら、とおくからヘンな歌?がきこえてきました。
「蛇も蚊も出たけい 日和の雨けい 出たけい 出たけい」♪
その歌のような 唱え文句のような 昔きいたことのある曲調(?)
あっ、「ずいずいずっころばし」に似てるわ~
なんて思いながら、自分もいつのまにか
おじさん達、子供達、お母さん達と 一緒に唱えているのでした。
みんなで萱で出来た 大蛇を引きながら歩いてどこまで行くのでしょうか。。。
生麦はかつて横浜の漁師町のひとつでした。
今でも、生麦魚河岸市場が営まれています。
大蛇は、「道念稲荷社」から出発して その魚河岸通りを練り歩きます。
調べてみたら、胴回り80cm 長さが15m もの蛇を作るそうです。
大漁を祈る お稲荷さん信仰があったのでしょうか。
御神輿も出店もなく、どちらかというと素朴な感じのお祭り。
でも、みんなで長い萱の大蛇を持ってにこにこ笑顔。
お神楽を背負ったおじさんが踊りながら歩き、お囃子の車に乗った小さな子が
それに呼応するように踊っているのが可愛らしかったです。
一同は、「蛇も蚊も出たけい♪日和の雨けい♪ 出たけい、出たけい・・・」と唱えながら、
JR国道駅まで歩きました。
無人駅の「国道駅」は、かつて両側に飲食店が並んでいましたが、
今は営業しているお店も少なくなったようです。
構内のトンネルが旧東海道の魚河岸通りに続く・・・
映画の撮影にも何度か使われた(今も?)という場所。
すぐ近くに きっと昔は漁師さんだったらしき(今は釣り船屋さん)お宅があり、
その前には鶴見川が。
河川敷はすっかり綺麗に整備されていましたが、
なんだかとても懐かしい感じで流れていたのでした。
生麦は、昔より新しい家やマンションが多くなっていました。
でも、魚河岸通りを歩くと かつての漁師町の名残が感じられ
お祭りにはそれが色濃く出ているように思えました。
*このお祭りで気になったことを調べてみました。
(それが真実か否かはわかりませんが)
なぜ蛇なのか?
日本人の蛇(元を正せば龍か?)への信仰があり、またこの時期に蛇が出てくるから、
なんて思ったのですが・・・
実はこの辺りで300年以上前に流行った疫病に多くの人が苦しめられたとき、村人は氏神である「スサノウノミコト」にちなんで大蛇によって疫病を退散させようと考えたそうである。
「スサノウミノコト」の大蛇退治の話は有名です。しかし、退治する対象の大蛇でとは・・・
大蛇は水神とも関わりがあるのかもしれません。かつてこの地域は漁師村でしたから。
当時の祭りは、5月5日の端午の節句に行われていたそうです。