また電車の中での光景である。パリッとしたスーツを着こなし、ビジネスバッグを持つ若いビジネスマン。さながらビジネスエグゼクティブといった彼が、例えば電車の中で席に着く。すかさずバッグを開けて中身を取り出そうとする。何を出すのかと、当方は余計なお世話ながらちょっぴり関心をもって見守るのだが、果たして彼がおもむろに取り出すのはマンガだ。それも少年○○という厚さ５cmはもありそうな分厚い雑誌。何の恥じらいもなく読みふけっている。周囲の目を意識することなどまったくない。まさに一生懸命に集中している。まあ、いまどきの世間様にはそういう若者を