原鉄道模型博物館のジオラマの中にトーマスの撮影で使われてた 乗務員人形が置かれるようになってから初めて行ったんだが、 こうして純正1/35規格の人形と並ぶとやっぱデカイな。 頭一個分位違うじゃんよ。しかもその結果既製品のキットを 流用してる車両側のモデルよりもデカくなるという。 まぁカメラ映り考えたらこれ位しないとダメなのかもしれんが・・・。 ・・・てか、一昨年の年末の帰省で行った段階で気付いてたんだが、 このブレーキ車のテールランプの位置、おかしくないか・・・?; で、ここから本題。かなりリアルかつ高級な海外映画のキャラクターの トルソーモデル(プレデター等)を製作している日本のメーカーが、 原鉄全面協力のもとでトーマスの撮影モデルのレプリカを製作、かつ 販売を目指しているというニュースが飛び込んできたのが去年の秋頃。 その試作品がこの度展示されるということでしかと見てきたので、 模型かじってる身の目線で至らぬ感想をば、つらつらと。 クララベルの足回りを見てみると、車輪やバッファー周りの細かな リベット等もよく出来ており、板バネのモールドも省略されていない。 ていうか、ここまで造り込まれている事をこれ見て初めて知った。 パッと見た感じでは、バネ回りに継ぎ目らしきものは見えない為、 レジンキャストかなんかで成形してるのかとも思ったが、よく見ると 所々3Dプリンタ特有の樹脂の積層痕のような線が。 この写真を見ると、客室の間仕切り部分のくぼみに明らかに不自然な 斜めの線が入っているのがわかる。恐らく前述の3Dプリンタによる 樹脂積層痕ではないかと思うが、これが妻板・側面別で成形してるのか、 全部一体で成形しているのかまでは、この試作品ではわからなかった。 ・・・てか、車掌室の仕切りとか無かったのな。 トーマスの足回りについて、見た所動輪本体もクララベルのそれと同様、 3Dプリンタで出力しているみたいだが、ロッド・動輪・ピンの積層痕の 向きが異なっている為、パーツ別の出力である事は明白。 正面から見た時に車軸らしきものがベースとの間に見えた為、断定は 出来ないが、ロッドと動輪はちゃんと回りそうな感じである。 ただ、ベースの底がかなり低く、レール踏面を割ってしまっている。 確実に踏切で底擦って立ち往生するね。 試作品故の処置か、機関室の正面窓は透明プラ板直貼り。 『目』のサーボを組み込む余地を残しているのか、中はがら空き。 よ~く見ないと解らないが、機関室後部の妻板と側面の間に、僅かだが 合わせ目が残っているのが確認出来るため、これに関しては各部を 細かくパーツ分けして出力し、それを接合、合わせ目消しを 行ったものと推測できる。ライン回りは塗装表現だろうか? これを見る限り、バッファーは完全一体成型で可動しない模様。 あと、この試作品では何故かねじ式連結器の鎖が両方ともフック側に。 単純に間違えただけなんだろうが、本来は鎖の片方がフックの根元を 通っており、この試作品でもその為の切り欠きが設けられている。 ランプのレンズは見た感じ塗装表現で、点灯しなさそうである。 せめてレンズは別パーツにして欲しかったところだが・・・; で、近くで見て初めて解って驚いたのがこれ。どうしても影に なってしまう為今まで気付かなかったが、なんとタンク延長部の 裏側にボイラーの下半分が作られていたのである。 流石にボイラーの下はサーボ類を収める関係で抜けていなかったが、 まさかこんな普通じゃ見えないところまで造られていたとは・・・。 とりあえずこんな感じで。 これ自体試作品故、量産品がここからどう転がるかは全く分からないが、 もし量産品も3Dプリンタ出力で作られた場合、材料費に加え、表面処理の 手間と工費が余分に掛かる為、その分価格は相当跳ね上がると思う。 ただ、作業の手間やら収益やらを考えると、多分それはないだろとも思う。 恐らくこれをベースに鋳型とって複製するのが一般的じゃあなかろうか、 とは模型かじり的に思うんだが、果たしてどうくるか・・・; |