書名:阿修羅 著者:玄侑 宗久 発行所:講談社 発行年月日:2007/11/10 ページ:278頁 定価:1700円+税 妻は三つの「わたし」を生きていた。交叉する三つの人格に対峙する、夫と医師。日本でも増えつつある「解離性同一性障害」(多重人格)という病をテーマに選んだ作品。著者はこの病気の人に実際会ったことがあって、その経験に基づいて書かれたものです。興福寺の国宝殿にある阿修羅像を多重人格と読み替える大胆な発想。人間の心の奥深いところに触れた作品です。記憶と意識、情念と無意識の間を行き交う一人の「わたし」、その「わたし」の真相に過去の断片的な記憶を辿りながら、三つの人格を繋ぐ長くて辛い作業を夫、精神科医師、看護婦達の様子を通じて奥深いこころを探る。僧であり直木賞作家の作品。 東京禅センター 花園大学 禅・仏教講座 http://www.myoshin-zen-c.jp/event/event_danma.htm 書評:阿修羅 [著]玄侑宗久 - 江上剛(作家) http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011071704048.html 【書評】玄侑宗久:阿修羅/堀和世 書評&エッセイ おれ、今日は(も!)長いよ http://bookjapan.jp/search/review/series_oni/091013…view2.html 玄侑宗久:インタビュー/福島民報「著者と語る」『阿修羅』 http://www.genyusokyu.com/interview/minnpou/091121.html |