書名:日本擬人名辞書 著者:宮武 外骨 発行所:半狂堂 発行年月日:大正10年5月22日(1921年) ページ:69頁 定価:3円 宮武外骨(がいこつ、晩年とぼね、幼名亀四郎)是本名也という判子を作って疑われそうな所では名前の近くに押していたとか。宮武外骨は入獄4回、罰金、発禁処分29回。明治、大正、昭和を生きた反骨のジャーナリスト。弾圧されてもひるむどころか、逆手にとってユーモアとしゃれで権力に立ち向かい続けました。大正・昭和時代に活躍した人ですが、面白い書物を発行しています。 この日本擬人名辞書というのは悪太郎(性格の良からぬ人物を称す)甘太郎(辛み無き人、俗に言うお心よし)坂東太郎・四国二郎・筑紫三郎(利根川・吉野川・筑後川)市松(石畳の模様をいう)薩摩守忠度(ただ乗りをいう)八王子の三太郎(愚者をいうなり)骨川三内(痩せたる人をいう)等々昔から擬人名がありますが、それをまとめた辞典です。今だと差別用語、放送禁止用語等も入っていますがなかなか面白い本です。 国立国会図書館デジタルコレクション - 日本擬人名辞書 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/927252 |