教員の勉強会で聞いた話。 ある養護学校(知的)の小学部で、毎年のように ある学年に 「新採用」 の先生が配属になったことがあった。 保護者の声が、校長まで届いた。 「また 『新採』 が担任ですか?」 その次の年からは、その学年に 「新採用」 の先生が配属になることはなくなった。 ★この校長の情けないところは、 保護者たちに、「新採用」 の先生の良さを伝えることをしなかったことで、 「新採用」 の先生は、「経験のある先生」 よりも劣っているというメッセージを 保護者に伝えてしまったことだ。 先生の当たりはずれ? http://www.rimbaud.jp/blognplus/index.php?e=104 で書いたように、 > 「子供を叱り、声を荒ららげ」ているのが、ベテラン教師で、 > 「さうした力をつけてやりたく思ひます」 と言っているのが、新採用の女教師(平野婦美子) ということがありうるわけで、 「新採用」の教師、一人一人の資質の問題なのだ。 つまり、平野婦美子のような 「新採用」教師であったならば、 保護者も、「また 『新採』 が担任ですか?」とは言わなかったはずだ。 養護学校(知的)の場合、「新採用」教師は、最初に同じクラスをうけもったペア担任の 影響をもろにうける。 勉強しないペア担任と同じクラスを担任すれば、 希望に燃えて教師になった 「新採用」 教師も、「こんなもんでいいのか」と 擦り込まれていってしまう。 「新採用」教師を育てるのもダメにするのも、指導教官ではなく、 同じクラスを受け持つペア担任達である。 だから、養護学校(知的)の場合、 保護者は、次のように言ったほうがいい。 「新採用」 教師を配属するクラスのペア担任に、 「新採用」教師をしっかりと育てられる先生を配属してください。 |