養護学校(知的)の 「言葉のない」子ども達を見ていると
1,2歳の発達の子どもに、 欲しい物にむかって、 「手さし」 か 「宙をつまむ」 子が何人かいる。
「宙をつまむ」 のは、自閉症児にも、知的障害だけの子どもにもいる。
「手さし」 というのは、どちらかというと、欲しい物あるいは、相手をして欲しい人にむかって 「手をのばす」 といったほうがいいかもしれない。
「宙をつまむ」 は、コミュニケーションになっていなくて、 ただ単に 子どもが (ほしいなぁ) と思っているだけ。
(でも、それを見ている人は、(この子はあれが欲しいのだな) ということに 気づいてあげることはできる。)
「手さし」 は、まだ自閉症児しかみたことがない。
(1) ただ単に 子どもが (ほしいなぁ) と思っているだけ。
の子どももいるが、
(この子は、他の指を曲げて、人差し指だけをのばすという 手の動きができない。)
(2) 大人に (あっちにいきたい)(あそこのあれが気になる)などを
伝えようとする子どももいる。
(この子が、 「指さし」 ができないかというと、 一枚の紙に、いろいろな絵がかいてあるものの中から 一つを選び、指でトンと触ることができる。)
◆ 健常児の11ヶ月児を見ると、 「指さし」、 「手さし」 が 次にように観察できた。
二つ折りの携帯電話を両手で持って開く。 それを集中して見て、人差し指でそれをさす。
食パンを軽くトースターで焼いて、さまして、 白いパンのところを小さくちぎってわたすと、 自分の手でもって、口に入れ食べる。 時々、その口の中でもぐもぐしているパンを
3mくらいはなれた(斜め前 上)天井に、 キラキラ光ってゆらめいている。 それを見つけて、手をのばしてそれを指す。 携帯電話の液晶画面に電光掲示板のように文字が
などと思っていたら、3mぐらい離れた わたしのほうを
p.s. 3mくらいはなれた(斜め前 上)天井に、外の金魚盆の水の表面の光の反射が、 キラキラ光ってゆらめいている。 それを見つけて、手でそれを指す。 (手の平を下を向けて)
そして、自分の顔の前で、その手を、バイバイと振る。
そのバイバイの指と指の隙間から見える
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