自閉症児が、一般的に、コミュニケーションが下手なのは、 コミュニケーションの障害だからだ。
しかし、教えることは可能だ。
PECS、ABA (応用行動分析) でも、太田ステージでも、 TEACCHでも、感覚統合でも、
やり方次第だと思う。
どんな場合でも、その子どもが、 「好きなもの、好きなこと」 を利用して コミュニケーションを教える。
逆に言えば、 「好きなもの、好きなこと」 がない子どもでは、 コミュニケーションは教えられないと思う。
一人で、口から唾を出して、唾遊びをしているか、 セラピーボールに座ってはずんでいるぐらいしかない。
これでは、コミュニケーションは育たないと思う。
◆ 子どもが、 「好きなもの、好きなこと」 に、
(1) 遊ぶこと (2) 食べること
のどちらかが、たいていは、当てはまる。 ( しかし、自閉症児だと、このどちらも、ダメという子どももいる。)
「 (1) 遊ぶこと 」 がたくさんあれば、
「○○をください。」 とか 「こっちを下さい。」 のように、 「要求」、 「選択・要求」 を教えることができる。
「 (2) 食べること 」 が好きなら、給食の時間に
「好きな肉をお代わりしたいなら、この苦手な牛乳も少し飲んでね。」 のような 「交渉・取り引き・妥協」 を教えたり、
「どっちをお代わりしたい?」 と 「選択・要求」 を教えたりする。
「 (1) 遊ぶこと 」 も 「 (2) 食べること 」 も好きでないような場合には、
A) 「HACプログラム」 のような 「感覚統合」 と 「認知発達治療」 を合わせたプログラム B) 「 A) 「HACプログラム」 」 もダメなら、横山浩之ドクターのフィンガーカラーリング
で、コミュニケーションを教えていく。
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