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2011年01月14日(金) 

書名:ホーラ ~死都~
著者:篠田 節子
発行所:文藝春秋
発行年月日:2008/4/10
ページ:269頁
定価:1476円+ 税

篠田節子は久々です。八王子市役所にも勤めていたことがある著者の作品は時代と共に少しずつ変わって来ている。ヴァイオリニストの亜紀と建築家の聡史は、昔から恋人同士、互いに家庭を持った後も、双方とも注意しながら不倫関係を続けてる。ギリシャのある小さな島を訪れる。

その島の宿の陽気な主人達と盛り上がった時に、聡史からプレゼントされた曰くありげなヴァイオリンを見た宿の老婆は「そのヴァイオリンに悪魔が憑いている。焼いてしまえ。」とギリシャ語で怒鳴りつける。この島の近くで沈没した船から引き上げたヴァイオリンを修理して貰って亜紀にプレゼントしたもの。

その後、島での観光の途中、島の中央部分に街の廃墟のような場所がある。そこに行った亜紀は不思議な白い人影を目撃し、直後、掌から傷もないのに出血する。聡史にはなにもない。廃墟のことを地元の人たちは「ホーラ」と呼んで近づかない場所になっていた。謎だらけの不思議な島で、亜紀を待ちかまえていた運命とは。


閲覧数1,525 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2011/01/14 20:12
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