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2011年08月05日(金) 
書名:痴呆病棟
著者:江川 晴
発行所:小学館
発行年月日:2003/11/20
ページ:223頁
定価:1300円+税

ときどき痴呆が出て、散歩の途中で自分の家が分からなくなって交番のおまわりに世話になったりする元眼科医の湯浅マキ(76歳)が、開業医である息子夫婦にドライブに誘われ、ウキウキ出かけた先は、なんと痴呆病棟だった……。

東京近郊の老人病院・痴呆病棟を舞台に、息子の友人である院長や看護部長と個性豊な患者たちが繰り広げるユーモアとペーソス溢れる物語。何度も病院から脱出を図るが看護師に見つかってしまう。痴呆の程度は低いので看護師や入院患者、家族達の日々を観察する。彼女の目を通して、老人介護、痴呆介護の実体を毎日進行する様々な生き様が描かれている高齢化時代の痴呆患者を抱える家族への応援歌。題材は暗い話題ですが、明るく描いているが、その明るさの中に深く考えさせられるものがある。

閲覧数1,228 カテゴリ本に出会う コメント0 投稿日時2011/08/05 23:33
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