養護学校の結婚、出産ラッシュと言っても、 もちろん、現役生徒や卒業生の話ではなく、教員の話である。
神奈川県立学校の 県立高校 「 100校計画 」 にともなう大量採用時代が 終わるのは、1992年頃だったろうか。
藤沢工業高校に新採用教員が6人、配属され、それが 確か、全員女性だったように記憶している。
次のレポートからも、おぼろげに推測できる。
高総検レポート No29 ( 1996年6月12日発行 ) 「 20代の教員がいない学校が生まれている。 」 http://www.fujidana.com/khtukosoken/report/rep29.htm
この1996年度のレポートから5年後の 2001年 ( 平成13年 ) でも、状況は変わっていない。
平成13年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について -第2表:各県別受験者数,採用者数,競争率-文部科学省 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/senkou/03062601/002.htm
ところが、
公立学校教員採用選考試験の実施状況:文部科学省 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/senkou/1243159.htm
で神奈川県を見ていくと、2004年 ( 平成16年 ) から新採用が、 増え始める。 ※新採用に、他県での教員経験者も入れることで、 30代もそこそこ増やそう、という意図があるようである。 ※また、新採用の増加に伴い、臨任の教員も若い人が増えてくる。
次は、新採用の増加は、わかりにくいが、 とある養護学校 [ 2003年 ( 平成15年 )で、児童・生徒数197、教員数115 ] の状況である。
2002年 ( 平成14年 ) の新採用 2人 (男女1名ずつ) 2003年 ( 平成15年 ) の新採用 3人 (全員女性、うち他県で教員経験者1名) 2004年 ( 平成16年 ) の新採用 5人 (全員女性、うち他県で教員経験者1名) 2005年 ( 平成17年 ) の新採用 4人 (男女2名ずつ) 2006年 ( 平成18年 ) の新採用 3人 (男2,女1) 2007年 ( 平成19年 ) の新採用 7人 (全員女性、うち他県で教員経験者1名、 養護教諭1名) 2009年 ( 平成20年 ) の新採用 4人 (男1,女3) 2010年 ( 平成21年 ) の新採用 8人 (男2,女6、うちST女1) 2011年 ( 平成22年 ) の新採用 4人 (男2,女2)
2004年から、新採用の人で、結婚する人が出始める。(※職場内結婚ではない。) 2006年から、新採用の人で、出産する人が出始める。 2007年から、新採用になった時点で、結婚している人も出てくる。 2010年から、臨任の教員で、結婚する人が出始める。
今や、教員数の多い養護学校では、 一年中、「入籍しました。」「結婚しました。」「赤ちゃんが生まれました。」 と 何かと、うれしい話題に包まれている。 |