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2013年12月18日(水) 
書名:麻酔科医
著者:江川 晴
発行所:小学館
発行年月日:2008/6/16
ページ:303頁
定価:1600円+税

二年間の臨床研修を終えた神山慧太は、深い動機もなく安易に麻酔科を志望し、南関東医療センターに勤めはじめる。麻酔科の仕事は楽だと思っていたが、予想を遙かに上回る激務、寮に帰って寝る暇もなく病院のソファーで仮眠をすることもしばしば。常に死と隣り合わせの医療現場、手術中に於いて、患者の生命を維持させる使命を帯びた”麻酔科医”の隠れた重要性について書かれています。新人麻酔科医の日ごとの成長を描いた青春医療小説。執刀医に比べて脚光を浴びることの少ない麻酔科医にスポットを当てている。

著者は、長く看護師として働いてきた経験をもつ。この小説に登場する元看護師の祖母は、著者自身がモデルかのように医師としての自信を失いかけた慧太に、戦争中、K大学病院の新人ナースだった自分の体験を語って聞かせる場面がある。医療現場の描写は良いが、人物描写風景描写などは少し甘い感じがした。

閲覧数869 カテゴリ本に出会う コメント0 投稿日時2013/12/18 14:32
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