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2011年02月01日(火) 

書名:青春の条件(上)
著者:森村 誠一
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2007/12/8
ページ:286頁
定価:1600円+ 税

書名:青春の条件(下)
著者:森村 誠一
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2007/12/8
ページ:286頁
定価:1600円+ 税

失恋して傷心の山岳カメラマンの倉地は、同じアパートに住む友人に誘われ俳句結社に入会した。倉地はある日、主催者の川村から瀬戸内海の孤島・捨島行きを誘われる。その島にはLRCという組織があり、人生に挫折した人々の再生のためのサポートをしているという。捨島で某国の民主化運動の女性指導者とその娘に出会った倉地は、彼女たちを狙うテロリストに襲われ、返り討ちにしてしまう―男の尊厳をかけた戦いが火蓋を切る。

この俳句結社は亡命民主主義指導者を庇護している。某国の民主主義指導者母子を巡る、世界でも凶悪な暗殺集団が次々と襲ってくる。飛騨にアジトを建設して庇護を完璧を図るLRC、その中で倉地は隊員を北アルプスの山々を自分の庭のように訓練についやす。そして某国にあるヒマラヤに登ることを夢見る隊員達。複線に太平洋戦争末期の特攻隊の生き残り、イラン、イラク中東石油を影で操っていたフィクサー、倉知の実の父の存在といろいろ仕掛けが一杯ですが、期待するほどのものは少なかった。また棟居刑事についても別に登場させなくてもよかったのでは。最後の方で青春の条件というタイトルに込められた意志が見えてくる。年と共に森村誠一の作品が平凡になってきた感じがする。


閲覧数1,686 カテゴリ本に出会う コメント0 投稿日時2011/02/01 20:31
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