また、教え子との永遠の別れ。
405. 逆縁: 教え子の死 http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=35034
の2009年9月、24歳で永遠に時間を止めた彼の、顔を見て別れた。
そして、今日、29歳で旅立った君の、 顔を見ていたが、だんだん涙で見えなくなった。
20歳台という若さで、時を止めた二人。
「 車椅子で動く子どもは、やんちゃぐらいで丁度いいんだよ。 」
おねしょする子どもにチューをすることで、「チュー★ネンジャー」 と畏れられた S先生の言葉を思い出す。
礼儀正しい言葉遣いをきっちり教え込まずに、 やんちゃっぷりを消さずにいたら、
君は、「 あそこに行きたい 」 「 ~してみたい 」 ともっと言えたのかもしれない。 ( 人に遠慮して、自分のやりたいことの半分もできなかったということはなかったよね。 と思いたい。)
君が、病弱の養護学校に入学してくると決まった時、 わたしは、「 アマチュア無線 」 の免許をとり、無線機も2台買った。
この頃は、まだ、電動車椅子も、それほど普及はしていなくて、 家族や誰かの手を借りないと、家から外へ出かけるのが難しかった。
自分の家の、自分の部屋にいながら、外の世界とつながる方法、 それが、その時は、「 アマチュア無線 」 だったわけで、 君に教えようと思ったのだ。
しかし、丁度そのころ、時代は、学校に 「 パソコン通信 」 を配備したのだった。 ( ケイネット 《K-NET》 といった。)
わたしは、「 アマチュア無線 」 ではなく、「 パソコン通信 」 を教えることにした。
( それは、間違ってはいなかったと、今日、君の中学生時代の同級生で、 ずっと友達だった2人 ( 男の子と女の子 ) が参列していたことからも、確信した。)
まず、キーボードが打てるように次のソフトウェアで練習させた。
記述評論社の 「 タイピング・マスター 」 という ベルトコンベアーの上を流れてくる 「ローマ字」 や 「 ひらがな 」 の箱が落ちる前に、 その文字をキーボードでタイプしてクリアしていくというものだ。
君には、仲の良い同級生が二人 ( 男の子と女の子 ) いて、 中3を卒業して、その男の子と女の子は同じ学校へ、君は別の学校へ別れた。 それでも、友達づきあいはそのまま続いていて、 その男の子と女の子が、君の学校の文化祭を見に来たり、 君の家にもよく遊びに来ていた。
高3の時、その男の子と女の子と君が、旅行に行きたいと言ってきた。 わたしと、学校の事務室の若い男性と二人で車を出して、 7月末、日光に二泊三日で出かけた。
同じ年の11月には、ディズニーランドにも同じメンバーで出かけた。
その3ヶ月後の2月には、同じメンバー ( 事務の兄ちゃんも含む ) で、 わたしの家に来てもらったりもした。
君達3人組のパソコンスキルはというと、
中3の1月には、 もう一人の男の子は、パソコン通信のPC-VANとわたしのNifty-Serveとで メールのやりとりを始めていた。
中3の3月下旬には、 君も、メールを始めた。
高1の6月末には、 女の子のほうも、「 モバイルZ 」 という携帯端末を買って メールを始め、 さらには、1ヶ月後には、わたしを秋葉原まで付き合わせて、 「 Windows はビル・ゲイツが嫌いだから、MacintoshのPerformerを中古で買う 」 と言って、その通り実行し、 10月には、Performer からメールを送ってくるようになった。
そして、君達3人とわたしを合わせた4人のメーリングリストなるものまで作った。
高2の6月で、 君ともう一人の男の子の2人は、自分のホームページを持っていた。 |