以前、20人~200人くらいの規模の勉強会で、 資料を人数分印刷して、発表することが、何回かあった。
その時に、紙代などとして、使ったお金の幾らかが戻ってきた。
そのお金は、長らく使わずに取り置いてあったが、 今回、それを、東日本大震災の義援金として、 自分の口座のある銀行を通じて、送金してみようと考えた。
どの団体に送ろうかと探してみて、
ジャパン・プラットフォーム/ NGO 国際緊急援助 国際協力 http://www.japanplatform.org/top.html
に送金することにした。
わたしは、募金なるものは、
街頭募金や、職場の募金で、人から集めたお金を、 送ることを、好まない。
子供だったら、親から募金のお金をもらって、 募金箱に入れるなどは、もってのほか。
自分のお小遣いから、募金のためにお金を使わないといけない。
社会人であるなら、自分で得たお金を、募金のために使わないといけない。
漫画コミック の 『 寄席芸人伝 9 こわいろ屋清六 』 古谷 三敏 著、 小学館 発行
の pp.48-62 「 第116話 不人情噺の朝楽 」 が、まさしく、それを題材にしている。
「 人情噺の朝楽 」 と世間に評判の三遊亭朝楽のところにも、 チャリティ番組に出演料なし ( ただ ) で、出演してくれないかという話がくる。
しかし、朝楽は、
「 タダで出るのは タダみてえな芸しかねえ 芸人だ… 」 「 芸人の上前はねるな… 」
と断る。
若手の噺家たちや、学生は、 「 人情噺の朝楽 」 とは名ばかりで、 「 不人情 」 じゃないかと憤る。
しかし、若手の噺家たちや、学生の愚痴を聞いた 新聞記者は、朝楽の人に見せない行いを知っていたので、
「 だったら お前さんの 奉仕活動の 仲間で、 」 「 力仕事でもやって百万 作り出したら どうなんだい? 」
「 汗水たらして 作ったらどうなんだよォ! 」 「 それが 嫌で芸人の 力借りて 一ン日で 作ろうなんてなァ 上前はねることと変わりなかろうが。 」
と逆に、叱り飛ばした。
亡くなった噺家仲間の喜久遊さんの 残されたカミさんと子供の面倒をずっとみてきたのが、朝楽だったし、
終戦後、戦災孤児を何人も育て上げてきたのも、朝楽だったのだ。
わたしは、チャリティや、街頭募金をする学生よりも、 朝楽にこそ、あこがれる。
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