◆「文字」の習得に関する発達段階を、「津守・稲毛式 乳幼児精神発達診断」から 拾っていくと
5歳0カ月 自分の名まえを,ひらがなでかく,数字をひろい読みする さいそくする 楽しんでいる 好きになった 本を読んでと,せがむ
◆つまり、「文字を読んだり」「書いたり」する前に、「興味を持つ」段階が あるのである。
★①「絵本の読み聞かせ」を抜きで、「文字」の学習というのは、ナンセンスである。
★②「あいうえお」順に、文字の学習というのは、 養護学校(知的)の子どもには、そぐわない。
「4歳6カ月 自分の名まえを読む」 「5歳0カ月 自分の名まえを,ひらがなでかく」
のように、
(A)自分の名前
からか、
(B)書きやすい文字
からか、ということになる。
★③ 「書きやすい文字」とは、
曲線の多い「ひらがな」ではなく、 直線である「カタカナ」か、「画数の少ない漢字」である。
『石に咲く花』田村一二 北大路書房 1966年7月より 三平は片かなを教えるのと並行して漢字も教えた。片かなを教えて、 それから平がなにはいり、次に漢字と考えるのが、一般の常識であるが、
覚えやすいくらいのものである。ヤマと二字覚えるのと、山と一字で覚えるの とでは漢字の方がやすいわけである。
それから、全然字を知らない者にとっては、画数の少ない字なら、 それが漢字であろうと、あるいはまた片かなであろと、初めて覚える労力と いうものは同じことである。
書きにくくて苦手である。
|