二本松(のものすごく限定的な地域)で
お米から基準値以上のセシウムが検出されました。
そのせいでしょうか、1か月も前のこんな2chでの発言が
ツイッター上で今、流れています。
http://logsoku.com/thread/hato.2ch.net/lifeline/131…:fJXbtOP80
結果的にいえば
この方がどれだけ東北の野菜や畜産加工品を購入したのかわからず
まして、それがどこの産品かさえわからない状況で
これを毎日どれだけ接種したというデータなしに
放射能との因果関係と思い込み、怯えるのは、
「神経症(ノイローゼ)」の症状と近いと思います。
さらに、そういう風潮に晒され続けた人々が
健康を失うことが心配です。
先日、横浜での復興居酒屋について
記事をアップしました。
ここはとても流行っています。
全国でさまざまな形で東北を、福島を、
応援するプロジェクトがありますが
どうも心ない不都合が起こっているようです。
今後、こういうことが起きないことを祈るだけ、という無力感を感じつつ
10月の福島行きの準備を進めています。
以下は8月に名古屋でオープンした
東北産直プラザ「みちのく屋」さん(@michinokuya)のツイート。
朝から非常に不愉快な電話ありました。
名古屋市民という方から
福島のものを扱って
放射能を拡散させている自覚はあるのか
とのこと。
福岡の件と同じ様な電話がまさか自分のところにも来るとは思わず、
今は怒りを超えて悲しすぎる…
http://twitter.com/#!/michinokuya/status/112334350611259392
ちなみに「福岡の件」とは次のニュース。
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・福岡の商業施設:福島応援ショップ断念 反対メール相次ぎ
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110908k0000e…7000c.html
東京電力福島第1原発事故後の風評被害に苦しむ
福島県の生産者を支援するため、
福岡市西区の大型商業施設「マリノアシティ福岡」内に
17日オープンする予定だった同県産品の専門店が、
計画中止に追い込まれた。
「福島の汚染した農産物を持ち込むな」
「不買運動を起こす」などの
電子メールが相次いだことが原因という。
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「フクシマ」とレッテルを貼られて
不買され、拒絶されてしまう。
きちんと検査されているにもかかわらず
じゅうぶん安全でおいしいものを生産できるのに
補償は国と東電に求めろ!
「フクシマ」の農家は生産するな!
と責められる。
「自分ができることをする」チャンスを奪い続けられたら
人はどうなってしまうでしょう?
これは、誰かに頼って生き続ける
=主体性を失うということです。
すると、
「たしかにわたしは○○である」と実感がなくなります。
「自分が何者であるか」わからなくなってしまいます。
その状態で自己の確立はできません。
生きていく価値を見失ってしまいます。
大震災、原発事故という危機に見舞われて、
さらに、自己の意識を保てない
「アイデンティティ・クライシス」が
福島に追い打ちをかけています。
前の2つは国や東電のせいだとして
3つめを行っているのは、わたしたち自身です。
水族館(アクアマリンふくしま)や
博物館(石炭化石館ほるる)はじめ観光施設は再開し
10/1にはハワイアンズも再オープンします。
ボランティアもいいですけど、それより遊びに来てください。
ゴーストタウンだの死の街だのお好きなように呼んで結構です。
その様子をどうぞあなたの目で見に来てください。
関心をもちつづけてください。
排斥しないでください。
無視しないでください。
復興は、そこからはじまるのではないでしょうか?