午前中、時間ができたので 仕事を抜け出して行ってきました。てへ
今回は
「世界はどこまで知ることができるか?」
と、副題がついてます。 どこまで?ということは 見る・わかる対象は、果てしないものなのでしょう。 目に見えない世界「無意識」もそうですね。
実際、無意識を刺激されました。 たとえばこの電球の作品。 横浜のある少年が無意識に行うある行動がスイッチになっていて 電球が点滅するんです。 だけど、少年はそのことを知りません。 わたしたちは、少年が誰かも、どんな行動によって オン・オフが決まるのかもわかりません。 ただ、光っていたり、光っていなかったりする電球をみるだけ。
横尾忠則の暗い「Y字路」シリーズもそんな不思議を感じました。 Y字路は二つの世界の境目です。 「現在と過去」「生と死」「意識と無意識」 暗い絵の中に描かれた分かれ道の、その奥に、 何か違った風景がその奥に見えてきそうな感覚が湧いてきて その感覚の中でじゅうぶんに遊んでいました。
そもそも人は事実は知ることができるのでしょうか? 20何億ものイミテーションのダイヤがしきつめられたこの部屋、 この中にたった一つだけ本物のダイヤモンドがあります。 どうやってよりわけるのでしょうか? そもそも、ホンモノと見まごうばかりの美しさなのに なぜ「ニセモノ」と区別するのでしょう? ちなみにその奥の、壁の金色の作品は画鋲です。
ポスターにもなっているほうきをもって歩く白い女性たち。 前の女性の足跡を消すその女性がつけた足跡を次の人がまた、消して、 その女性の足跡を、次の人がまた、消して…… まるで永遠にくり返されるような。 歩むという行動から生まれた足跡は 消しても消しても生まれることを止めません。
これも好きだった展示。 寝転んで下からみていました。
とても全部紹介しきれませんけど、 さまざまな形で表現された果てしないもの、終わらないものに わたしの無意識はかなりゴキゲンになっていました。 あまりに楽しくて横浜美術館だけで3時間くらいかかりました。 (もちろん、もっと早く見る人は多いと思います)
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