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2009年10月04日(日) 
「「療育」とはそもそも、発達障害で使う言葉ではなかったんですよね。
 出所は、肢体不自由児の医療と育成から息づいている言葉なんですよね。」

とドクターが言っていた。

へぇ~~。と思った。

確かに、次のように書いてある。

『療育』と『肢体不自由』について
http://cgi.normanet.ne.jp/~jsdc/tebiki/tuite.html

> 「療育」「肢体不自由」という言葉は、
> 故高木憲次先生による造語です。

> 「療育とは、現代の科学を総動員して
> 不自由な肢体を出来るだけ克服し、
  (中略)
> 以て自活の途の立つように育成することである。」

> ― 昭和26年1月1日 療育〈第1巻第1号〉療育の根本理念
> 1、療育の定義より ―

1951年(昭和26年)には、
「療育」という言葉は、「肢体不自由」児の 医「療」と「育」成の
ことを指していたようだ。

私たちが、「療育」という言葉で、すぐ思い浮かべる
「療育手帳」は、

1973年の

「療育手帳について」(昭和48年、厚生事務次官通知)

に基づいている。

つまり、少なくとも、1973年には、「療育」という言葉は、
「肢体不自由」児だけでなく、
「知的障害」児にも使われるようになっていたことになる。

就学免除、就学猶予の障害をもった子ども達が、
養護学校で教育を受けるようになったのは、
1979年(昭和54年)「養護学校義務化」



広辞苑第五版には、
「療育」は、「障害のある児童のために行う医療と保育・養育。」

「医療」は、「医術で病気をなおすこと。療治。治療。」
「保育」は、「(乳幼児を)保護し育てること。」
「養育」は、「養い育てること。はぐくむこと。」

とある。

 「保育」は、小学生、中学生になっても、
  乳幼児のように、保護が必要なら、「保育」と考えるという
  ことなのだろうか? う~~~ん。



では、医療はどのようなものを指し、
    保育・養育はどのようなものを指すのか?

 (そういえば、「爪切り」は「医療ケア」なのか?
  という馬鹿馬鹿しい騒動もあったなぁ。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E8%…0%E8%A6%A7
■医療
 ・医師        - 厚生労働大臣
 ・看護師       - 厚生労働大臣
 ・理学療法士(PT)- 厚生労働大臣
 ・作業療法士(OT)- 厚生労働大臣
 ・言語聴覚士(ST)- 厚生労働大臣

 ・臨床心理士   - 「日本臨床心理士資格認定協会」の民間資格
 ・音楽療法士   - 「日本音楽療法学会」の民間資格
              (奈良市・岐阜県・兵庫県が独自の市及び県認定音楽療法士)
 ・栄養士      - 都道府県知事

■保育
 ・保育士      - 都道府県知事
 (保育園)

■養育
 ・親(保護者)?

■教育
 ・教員        - 都道府県教育委員会
 (幼稚園、小学校、中学校、高校など) 


いずれにしても、「療育」は、

 保護者、
 医療、
 保育園、幼稚園、小学校、中学校・・・養護学校・・・

が協力して子どもを育てるということなのかな。

そう考えると、「療育センター」だけが、「療育」をしている
とは言えないはずだが、

「療育センター」のように、「療育」という看板を
貼った施設がいっぱいあるから紛らわしいこと、このうえない。







 

閲覧数3,547 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2009/10/04 07:04
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