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2009年12月05日(土) 

わたしの養護学校では、

手のかからない子は、ほうっておかれる。

 

ということが、よくある。

 

つまり、充分な指導・教育がなされていないということだ。 

 

どういう子が手のかからない子かというと、

 

 (1) トイレが一人でできる。

    (手洗いまで、きちんと出来ていることは、まずありません。)

 

 (2) 給食が一人で食べられる。

    (20分ぐらいかけて、マナーよく食べられるということは、まずありません。)

 

 (3) 着替えが一人で出来る。

    (脱いだ衣類をきちんとたためるということも、まずありません。)

 

 (4) 他の友達をひっかりたり、たたいたり、つねったりしない。

 

このような子達は、充分な指導・教育がなされていないので、

 

 (5) ポケットにハンカチが入っていない。

   (トイレの後、どうやって手を拭いてるの?) 

 

 (6) 手に、水をちょろっとかける程度で、石鹸をつけて

   手に平と手の平、指と指の間まで洗うことなど、ほとんどなく、

   ハンカチを使っても、手に水滴がたっぷりついたまま。

 

 (7) 給食を食べれば、よくかまずに、どんどん口に食べ物を入れていき、

   5分もしないうちに食べ終わる。

 

一番困るのは、この子達が自閉症児の場合、

コミュニケーションがまったく教えられていないので、できないということだ。

 

 (8) 一人でセラピーボールに座って遊ぶか、唾を指につけて唾遊びをするか、

    (一人遊びしかできない

 

 (9) 言われたこと (コップを3個とってきて) はするが、

    自分から 何も要求をすることができない

    自分から何も要求できないということは、困った時にも助けを求められないということだ

    (「受け身形」 の自閉症児に多い。

     家でフラッシュバックを起こして、ドタバタ暴れたり、大声で叫んだりする。)

 

では、教師は、この子達をほうっておいて、何をしているのか? 

誰を指導しているのか?

 

何もしていないのだろう。誰も指導していないのだろう。

 

小1から小6までかけて、

永遠と、トイレの介助、給食の介助、着替えの介助をしているだけだろう。

 

だって、まともに指導していたら、

トイレ、給食、着替えに必要な支援は少なくなっていって当然だからだ。

 

それが、小1から小6まで、その子に必要な

トイレ、給食、着替えに必要な支援がまったく同じで、少なくなっていないとしたら、

教師なんかいらないじゃないか。

 

また、次のような視点を教師が持っていないことも、

手のかからない子は、ほうっておかれる。

原因である。

 

 058。 クラス: 誰を、一番最初に、相手すべきか?

 http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=59289

 

 069。 「放置」をどこで打ち切るか

 http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=60410

 

 

 

 


閲覧数2,244 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2009/12/05 12:16
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