昨日、知人から教えてもらったIT業界団体のセミナー&交流会に参加しました。 今回で2回目です。 1部は加盟団体の商品紹介で前回もですが、 「ふ~ん、こんなものまであるんだ~」とか 「開発の人って、こんなこと考えてるんだ~」とか 技術について内容がまったくわからない場合もありますが プレゼンテーションはおもしろいもので、 わたしはけっこう好きです。 だけど、畑違いの業界団体のイベント どうして参加しているのかというと IT業界のメンタルヘルスについて勉強させてもらいたい という下心で。 大会の趣旨からは方向性がちょっと遠く離れているのですが おかげさまで寛大にも加えていただいてます。 たとえば「ITうつ」が増えているという状況は伝わっては来るし、 仕事内容や労働環境からメンタルヘルス不調者を出しやすそう という予想もしやすいのですが それだけならば、他の業界・業種でも同じです。 IT業界の現場ではほかとはどんな違いがあって どんなことが起きているのかを聴いてみたかったのです。 今回、うかがった中で興味深かったのは ジェネレーションの空洞化です。 会社によって、ある年代がごっそりいない。 たとえば若いベンチャー企業では50代以上がいない 一方、やや旧体制の企業では20代がいない・少ない という会社があったりします。 そこで何が起こるのかというと、 社内での価値観の共有が難しくなっていることです。 一見、近い世代ばかりでまとまりやすいし コミュニケーションが取りやすそうに思えますが どうも、そうでもないようなのです。 若い企業の従業員同士は 年は近いものの、すでに世相はまったくことなり まったく異なる背景のもとまったく異なる価値観を持っています。 10歳くらい年下の部下の扱いに若いリーダーが手を焼いたりします。 「うまい叱り方・褒め方・教え方」ができる大人のテクニックを知らないからです。 一方で、年齢層が上に偏ってしまった企業では 価値観の押しつけが横行しています。 今は、プログラムに「バグがあるのは当たり前」という認識ですが 20~30年前までは「バグはタブー、恥」だったそうで バグがあったら頭から叱られる・こずかれるのは当たり前、 批判された当人は恥や罪悪感の中で仕事をしていたそうです。 「まるで、嫁姑のようだよ」という方もいました。 その時代を過ごしてきた人たちには「今の常識」は通用しません。 その結果、コミュニケーションが一方通行になりがちです。 今度、そんな二社の方々からお話をうかがっていたのですが そのうちだんだん 「じゃあ、うちの50代、貸しますよ。しゃべりますよ」 「いいですねえ、社員交流会しましょう」 とか二社で盛り上がってました。 浜松町の焼鳥屋さん「秋田屋」で。おいしかったです! アレ? このエントリー「お勉強」だったのに……。 |