『エクスカリバー』宝塚歌劇団 宙組公演
≫ 韓国の制作会社EMKミュージカルカンパニーが、「アーサー王伝説」を ≫ 新たな解釈で描くべく、作曲家フランク・ワイルドホーン氏を始めとする ≫ 豪華クリエイター陣を世界から招聘して制作した超大作です。
≫ 2019年に韓国で初演されて以来、2022年のアンコール上演まで ≫ 累計32万人の観客を動員し、韓国ミュージカル界の最高興行作品となっています。
さて、小学校 国語風に、この物語を考えてみる。
タイトルは、『エクスカリバー(伝説の剣)』
登場人物は、
『エクスカリバー(伝説の剣)』、 アーサー・ペンドラゴン(芹香 斗亜)、 モーガン・ペンドラゴン(真白 悠希)、 ウーサー・ペンドラゴン(雪輝 れんや)、 マーリン(若翔 りつ)、グィネヴィア(春乃 さくら)、 エクター(松風 輝)、ランスロット(桜木 みなと)、 ウルフスタン(悠真 倫)・・・
である。
◆1 宝塚的な主人公であるはずの アーサー・ペンドラゴン(芹香 斗亜)の 影は薄い。最後、愛するグィネヴィア(春乃 さくら)は、 彼の元に戻ってこないし・・・
◆2 モーガン・ペンドラゴン(真白 悠希)とマーリン(若翔 りつ)が 物語全体を通しての登場の多さからも、その存在が際立っている。
自分としては、モーガン(真白 悠希)にこそ、 肩入れしてしまう。
◆3 登場人物の変化を見ても 首尾一貫して、変化は感じられない。
強いて言えば、
a) アーサー(芹香 斗亜)が、
姉モーガン(真白 悠希)の呪いにかかり、みんなの幸福を願う立場から 育ての父 エクター(松風 輝)の復讐に取り憑かれるが、 それを、自らの力で解き放つのと、
b) マーリン(若翔 りつ)が、 モーガン(真白 悠希)への悔悟と愛とから、 モーガン(真白 悠希)とともに死ぬことを決意するのと、
c) モーガン(真白 悠希)が、 父 ウーサーと腹違いの弟 アーサー(芹香 斗亜)への復讐を 忘れて、マーリン(若翔 りつ)とともに、死ぬことを受け入れる
ぐらい。 |