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2010年01月16日(土) 

某養護学校 (知的) の話だが、

 

昨年、研究班長一人のごり押しで、

「 自閉症教育の7つのキーポイント 」 を使って、授業研究をすることになった。

 

上の 「ごり押しで」 というのは、

 

研究班の班員達が、 「班長の言っていることがわからない 」 と言っているのに、

 (わからないのは、当然である。 「 7つのキーポイント 」 の使い方が誤っているのだから。) 

 

「 何がわからないのか、わたしにわかるように説明しろ!

「 反対するなら、代案を今ここで、出してみろ!」 と言って、

 

班員達を、黙らせて、押し通したということらしい。 

 

この研究班長が、 

「 7つのキーポイント 」 を採用した理由が、

「 授業研究会で、 『 子どもの表情が良かった。』 とか、 『教材が工夫されていた。』

 と言われても、授業を共通のものさしで、評価したことにならない。

 第一、私に、わからない。 」

 

要するに、この研究班長、

「 自分がやりたいから、やりたい。 」 だけなのだ。

 

学校全体の教育研究が、 進むようになどと、何も考えていない。

教育研究が進むことで、子どもにそれが、還元するようになどと、何も考えていない。 

 

だれが、この人を、研究班長にしたのか? 校長である。

私が、校長を人事評価するなら、この点は、D評価ですね。

 

そもそも、この研究班長、

 

昨年は、 「 『 7つのキーポイント』 の授業評価改善シートを使って授業研究をしてください。 」

だけだったのである。

 ( 一人一人の子どもを 「7つのキーポイント」 でアセスメントしないまま、

  授業の指導案を、授業評価改善シートの書式で書き、キーポイントだけをつけたのである。)

 

 

「 自閉症教育の7つのキーポイント 」 の使い方が根本から間違っているのである。

 

なぜなら、 「 自閉症教育の7つのキーポイント 」 は、

一人一人の子どもを 「 自閉症教育の7つのキーポイント アセスメント 」 で、

 

アセスメントし、

例えば、Aくんは、他のキーポイントが、ほとんど、3段階なのに、

キーポイントの⑤、つまり、

 

 > ⑤自ら何かを伝えようとする意欲と個に応じた形態を用いて表出する力
 > <表出性のコミュニケーション>

 

1段階で、落ち込んでいる。 

 

としたら、授業 (や指導) の中で、Aくんの  

 

 > ⑤自ら何かを伝えようとする意欲と個に応じた形態を用いて表出する力
 > <表出性のコミュニケーション>

 

向上するようにしなければならないということのはずだ。

 

そして、少なくとも、1年間の終わりには、

 

 > ⑤自ら何かを伝えようとする意欲と個に応じた形態を用いて表出する力
 > <表出性のコミュニケーション>

 

を1段階から、他のキーポイントと同じように、3段階まで上げていなければいけない。

 

 

p.s.

まだまだ、個別指導での使い方ぐらいしか研究できていなかった

 (つまり、まだ、未完成だった。

  齊藤宇開氏が、「 (株)たすく 」 を立ち上げてから、完成に少し近づいたようだ。) 

「 自閉症教育の7つのキーポイント 」 を 一斉指導の授業で使えるかのように、

ジアース社から、世に送り出した 国立特別支援教育総合研究所の

齊藤宇開チームにも、責任の一端はあるのかもしれない。


閲覧数3,686 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2010/01/16 13:38
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