「一つの指導で、いくつものことをねらう」
例として、 次の記事を書いた。
214. フィンガーカラーリング (微細運動障害 の リハビリ) http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=23087 > この 「フィンガーカラーリング」 という、たった一つの指導で、 > 実は、いくつものことがねらってある。 > (1) 不器用な指先 (微細運動障害) のリハビリ ・ ・ ・ > (8) 通常級の子ども達も、 > 「何も、出来ないと思っていたけど、この子はすごいな!」 と思うことだろう。
養護学校 (知的) の場合、 誰が指導しても (下手な教師が指導しても、上手い教師が指導しても) 同じように、
「一つの指導で、いくつものことをねらえる」 のは、
174. 教育課程を考える (連続30分のお手伝い) http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=22392
にも、書いたように、
「毎日、連続30分のお手伝い」 ぐらいしか、思いつかない。
少なくとも、次の5つのことがねらえると思っている。
(1) 自己統制の力 (我慢したり、自分をコントロールする力) がつく。
(ちょっとしたことでは、怒ったり、ひっかいたり、泣き出したりしなくなる。)
(2) 頭を使って考えるようになる。
075. 自閉症児の 「機転」 http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=20090 参照
(3) 指示で動けることが増える。
(「大きい皿、下さい」 「コップ3つ、下さい」 などの指示が正しく実行できる。) (「もう1つ」 「もう少し」 (皿に載せる) などの指示が正しく実行できる。) (歩いている列からはずれた時に、指さしと、言葉がけで、列に戻ることなどができる。)
(4) 努力を要することを達成する満足感が得られる。
(できて当たり前のことをさせてもダメ。) (一生懸命、真剣に、お手伝いや、中学部、高等部の作業をしている時の子どもは
(5) 自己肯定感がもてる。
(人から感謝される、認められる。(家族や社会の一員として) )
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