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2010年12月27日(月) 

123. 1年かけて何を教えたか。

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に、小5で、トイレで排尿ができるようになり、

紙パンツから布パンツになった児童のことを書いた。

 

(3) トイレ

 

  学校では、トイレでオシッコをしたことが昨年、数回。
  それも、 「 家では、お風呂に入るときに、お湯をかけると
  必ず、オシッコをする 」 というので、学校でもトイレでお湯をかけた結果らしい。

 

  小5も、トイレでお湯をかけることにしてみたら、
  なるほど、確かにオシッコをする。

 

  さて、最終的には、お湯をかけないでもトイレでオシッコをする なので、
  「 お湯をかけないとトイレでオシッコしない 」 というパターンに
  するわけにはいかない。

 

  2学期には、ペットボトルから水を垂らすのを見せるだけで出るようになり、

  さらに、水を見せなくても、教師が、指をスー、スー、スー・・・と動かすのを

  見せるだけで、オシッコは出るようになった。

 

 

次に、別の児童の場合、

 

小6になっても、オシッコやウンチをほぼ毎回失敗するので、紙パンツの児童

 

トイレに連れて行った時に、オシッコやウンチに、集中できずに

トイレットペーパーをカラカラ引っぱったり、水洗レバーを押したり…。

 

つまり、集中させられればいいはず

「トイレットペーパーをカラカラ引っぱったり、水洗レバーを押したり」 できないように、

手をつなぎ、5分ぐらい待つとオシッコが出ることが60%ぐらいだった。

 

出た時に、目を合わせてにこっと微笑みかけると、とても喜んだ

2学期になると、両手を腿の上に自分で置いていられるようになった。

 

集中させることと 成功したらほめることで、

トイレでのオシッコの成功率は、日によって、75%~100%ぐらいだが、

ウンチは出たときは、4月から99%トイレで出ている。

 

1回、夏休みのプール指導 (担任は、この日、いなかった) で、

プールサイドに座っていて失敗しただけだ。

 

 

次に、漏れそうになると、トイレに行ってオシッコをする自閉症児

 

『 漏れそうになるまで、我慢している 』 と受け取られやすいが、

そうではないと私は指導をしてみて、思った。

 

漏れそうになるまで、体に溜めておかずに、

少しずつ出せばいいのではと思い、定時排尿を促してみたのである。

 

ところが、小便器の前に立って、一生懸命、りきんでいるのに、

絞るようにして、ちょろっとしか出ない。

 

  トイレに行きたくなって、トイレに行ったが、

  なかなかオシッコが出ない。

 

  こういうことは誰にでもあることだ。

  50代を過ぎると、なおさらよくあるようだ。

 

  でも、2,3分もすれば、出るものだ。

 

この子は、小便器の前に立って、一生懸命、りきんでいるのに、

絞るようにして、ちょろっとしか出ないことが、何度も続いた。

 

それでも、何週間かすると、1時間おきぐらいに、トイレに行って

普通に、オシッコが出るようになった。

 

それで思ったのは、

自律神経がうまく機能していなかったのではないかということだった。

 

自律神経がうまく機能しないために、

自閉症児の中には、運動しても汗をほとんどかかない子がいるが、

それに似た現象ではないかと思ったのである。

 


閲覧数2,522 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2010/12/27 13:48
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