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2010年12月27日(月) 

自閉症児や、発達1,2歳の子どもには、

 

4つの天気の絵の中から、「 くもり 」 を指さしてと指示した時に、

いつも指さしている 「 はれ 」 を指さしてしまうことがよくある。

 

( だって、ほとんど毎日が 「 晴れ 」 の天気なのだから。)

 

その時に、もう1枚 「 くもり 」 のカードをもってきて、

「 これと同じマーク、どれ? 」

「 これと同じのどれ? 」

 

と、教師が説明をすればするほど、

子どもは、ますます、混乱する。

 

1つは、ワーキングメモリーの問題。

 (言葉が多すぎてわからない。)

 

2つ目は、そもそも、教師の言葉が

「 これ 」 「 同じ 」 「 マーク 」 「どれ」 どれ1つとっても

子どもにわかっていないのかもしれない。

 

わたしは、

もう1枚 「 くもり 」 のカードをもってきて、

その子に見せて 「 くもり 」 と言ってから、

 

その子の視線を 4つの天気の絵のほうに戻させただけだった。

 

 

 

さて、PECS には、 「 4ステップエラー修正 」 というのがあり

今、教えた正しい行動を 「スイッチ」 させるところが、興味深い。

 

感覚遊びが多い自閉症児のCくんの場合に、

 

(1) 教師 は、ひも と 本を 両方持っている。

(2) Cくんが、ひもと本の2枚のカードから、どちらかを選んで教師に手渡す。

(3) 教師 は、ひも と 本の両方を手に持って見せる。

 

ところが、Cくん、

カードを手渡せば、自分のほしいものをもらえる程度にしか思っていない。

(自分のほしいもののカードを渡すと、自分のほしいものがもらえるという

 因果関係がまだ理解できていない。)

 

(4) の正解パターン

  Cくんが、カードと同じものに手を伸ばしたら、

   「 ひも 」 または 「本」 と言い、
   「 そうだね 」 などとほめる。

 

(4) の間違い (エラー) パターン ★ 「 4ステップエラー修正 」

  Cくんが、カードと同じものに手を伸ばしたら、

 

   A) 取らせないようにブロックし、


   B) 教師が、正しい絵カードを指さして、取るように促す。

 

   C) 教師 は、ひも と 本の両方を手に持って見せるが、
     ここでは、渡さないで、
     「そうだね」とほめるだけ

 

   D) スイッチ

    「おじぎペコっ、」「あれを見て、」などと
    注意をほかのことに、そらし、

    (2) に戻る

 

 

 

 


閲覧数2,018 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2010/12/27 16:42
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