(1)からのつづきです。 “暑さ”のせいなのに 落胆したり、自分を責めたり、腹を立てて
ここで、思い出してほしいのです。
具合が悪くなったのは、暑いからです。 疲れやすいのは、暑いからです。
あなたのせいではありません。
無理をしないで、クリーン(=薬物と無関係な状態)な一日を。
正確な記述ではありませんが、 だいたいこんな内容の分かち合いが朝のミーティングで行われました。 実際、コンディションの悪さを訴える人もいました。
とはいえ、この猛暑です。 薬物依存であろうが、なかろうが、 わたしたちの身体、精神のコンディションは 確実に影響を受けています。なのに
予定通りに物事が進まなかったり、 アクシデントが起こったり、 あるいは、元気が出なかったりするだけで
「努力がたりない」とか「納得いかない」と 無理をしてしまう。 「こうするべき」「こうしなくてはいけない」と 頑固になってしまう。攻撃的になってしまう。 あるいは、落ち込んだり、絶望したり、自暴自棄になってしまう。
こういうことが結構あります。
いま、もしもあなたに 「うまくいかない」「できない」と思うことがあったとして それは、ほんとうにあなたのせいですか?
誰にでも限界があります。 「暑い」とき「暑い」と認識することは 自分の限界を知るということです。
自分の限界は、「身の丈」とか「等身大の自分」という言葉でも表現されます。 これを無視(否認)することは、 無謀です。よく「身の程知らず」といわれますが、まさにそれ。 お医者さん的に言うなら、禁忌事項でしょうし、 カウンセリング的に言うなら、間違った解決努力となります。 間違った解決努力は、ただちにやめることです。
ただし「暑い」と何にもできないわけではありません。 暑くてもできることはあります。 「暑くて弱っているのに無理をする」のは間違った解決努力ですが、 「涼しく暮らす工夫をする」といった正しい対策はできます。
あなたは、今できることをしていますか? できることをどんどんしましょう。
コンディションが悪くなるのは「暑い」から。 あなたのせいではありません。
あなたの大切な人生は日常の積み重ねです。 毎日を大切に、今できることをして、 楽しく生きていきましょう。
薬物依存の研修で学んだ、フツーの人にも参考になること(1) |