(2)からのつづきです。 疾風のように展開され、波状攻撃をくりだします。 わたしはママでも家政婦でもないのに?」 って、すぐ自分もそう思っちゃうんだけど そうに思ったら、 もし、そうならわたしも十分に薬物依存予備軍です
だけどその仕事は、あなた一人でしなければならない仕事じゃない。 できなければ、やらなくてもいいんです。 できないということ、どうしてできないかを 誰かに伝えてほしい。 必ずいっしょにやってくれる仲間はいます。
こちらも正確な記述ではありませんが、 こういう内容の分かち合いが行われました。
だけど、「わたしばっかり」の威力は先に述べたとおり、風林火山です。 自助努力だけではなかなか太刀打ちできません。 なぜなら「できない」と誰かに告白することは 結構ストレスなのです。 まず「できない=実力不足、情けない」 自分に直面したくありません。 だから、それより万能感とか高揚感とかでコーティングされた 「無理」「がむしゃら」などのストレスを選んでしまう。 自分一人での自助努力が難しいならば、 誰かの力を頼る相互努力が必要になります。
ダルクでは、1日のプログラムのクロージングで アファメーション(肯定宣言)が行われます。 アファメーションは、「こんなわたしはすばらしい!」と 肯定的な自分のことを声に出して言うことです。 一人でもできますが、ダルクでは仲間と行われます。
まず、アファメーション希望するメンバーが挙手して名乗り出ます。 そして、賞賛や感謝をしたい相手の名前を呼び掛け、 今日1日、その人のどんな行動・存在・発言がすばらしかったか、 自分にとってどんなにうれしい、ありがたいものであったかを宣言し、 ほかのメンバーが、発表者とその相手を拍手で讃えます。
自分の存在が、誰かから、感謝されたり賞賛されたりする体験は 強烈な自己承認になります。 この自己承認やそこから生まれる自己肯定感は 唯一「わたしばっかり」を遠ざけてくれます。
ところで あなたは、ここ最近、 家族や友人への感謝や賞賛を人前で伝えたことがありますか? 伝えられたことはありますか?
もし、最近そんな経験から遠ざかっているとしたら 「わたしばっかり」が出てきやすい状態かもしれません。
なにしろ、毎日「大好き♡」と呼びかけ合っているわたしでさえ 「わたしばっかり」が出てくるのです。
こういう場合は、 感謝・賞賛する事柄を具体化・明確化することです。 残念ながら人間の想像力の限界でしょうか、 空気のようなもの、漠然としたもの、曖昧なことを 実感したり、感謝したり、なかなかできないものですから。 どんなにたくさんやっても、多すぎるということはありません。 何しろ、ダルクではこれを毎日行っているのです。
もしも、あなたが悪魔になりそうなときは パートナーや友人、家族とアファメーションしあってみませんか、 ごきげんですこやかに日常を暮らすために。
薬物依存の研修で学んだ、フツーの人にも参考になること(1) |