自閉症の人に関わっている人に、 「 自閉症の人は、『 視覚優位? 』 だ。」 という人が少なくない。
では、自閉症じゃない人は、 「 視覚優位 」 ではないのか?
自閉症の人に限らず、人間は誰でも、 次のことわざや故事が示すように、 「 視覚優位 」 で物事を理解するものだと思う。
「 百聞は一見にしかず 」 ( Seeing is Believing. ) 「 群盲評象 」 ( 群盲象を評す )
ゑれきてる~特集1.進化した視覚優位脳 http://elekitel.jp/elekitel/special/2004/06/sp_01_a.htm > ヒト、霊長類の感覚の特徴の一つは、視覚優位ということです。 > 情報の収集が視覚に依存しがちであるし、 > 脳の視覚機能の領域も広くて、 > サルの場合、大脳皮質の半分以上を占めています。 > 視覚に比べて聴覚の処理領域は狭く、大脳皮質の5%にも満たないのです。
視覚優位、マガーク効果 http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/20…-20-3.html
おそらく、 この 『 視覚優位? 』 というのは、「 動作性優位 」 のことで、
元来、「 LD ( 学習障害 ) 」 などの発達障害の人の 認知発達の度合いや、認知処理の得意分野、不得意分野を 「 ITPA 」 や 「 WISC-III 」 などの検査によって 検査して初めて、使われる言葉なのではないかと思う。
それが、どうも、
「 自閉症の人には、 耳で聞く話し言葉よりも、 目で見る絵カードや写真カード、文字カードが 有効だから、『 視覚優位? 』 だ。 」
というように使われているように思えてならない。 これを、門 眞一郎氏が、次のように書いている。
自閉症スペクトラムにみられる 「 視覚優位 」 門 眞一郎 http://www.seiwa-pb.co.jp/search/bo01/bo0102/bn/25/…2u.html#10 > 視覚的支援があるとコミュニケーションが成立しやすくなるという日常的な手ごたえが, > 「 視覚優位 」 という表現を引き寄せていると思われる。
この 『 視覚優位? 』 が、 「 動作性優位 」 の意味であるなら、 知的障害があって、言葉が話せない、言葉の理解が弱ければ、 当然だが、「 言語性 」 は低い。 つまり、相対的に 「 動作性 」 のほうが 「 言語性 」 よりも高いということになる。
329. 太田ステージ★ 「言語性」 のほうが高くなる Stage段階 http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=28574 > Stage Ⅲ-2 以前は、 「 動作性 」 のほうが高い
この 「 動作性 」 と 「 言語性 」 の差が、きわめて小さければ、 どちらかが 「 優位 」 ということにはならない。
329. 太田ステージ★ 「言語性」 のほうが高くなる Stage段階 http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=28574 > Stage Ⅳ では、 「 動作性 」 と 「 言語性 」 に優位な差はない
知的障害のある自閉症の人より、 知的障害のない、高機能自閉症、アスペルガー症候群の人のほうが多く、 太田ステージの 「 Stage-Ⅳ 」 を 超えているか、超えていくはずだから、
「 動作性優位 」 ( 『 視覚優位? 』 ) ではなく、
「 動作性 」 ( 『 視覚? 』 ) と 「 言語性 」 ( 『 聴覚? 』 ) がほぼ同じか、 「 言語性優位 」 ( 『 聴覚優位? 』 ) の自閉症の人のほうが多いと思うのだが・・・。
それとも、「 NLP 」 ( Neuro-Linguistic Programming 「 神経言語プログラミング 」 ) の言うところの 「 視覚優位 」 をイメージしているのかなぁ。
NLPタッチ 各代表システムの特徴 http://www.nlpjp.com/200nlp/vakfeature.html > あなたは 「 スターバックス 」 と聞いて何を思い浮かべますか?
> 1の人は絵や画像で捉えているので視覚優位な人です。
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