ウィンター・ブルースのつづきです。 (1)→http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=50099
ウィンター・ブルースの撃退のカギはビタミンDです。
ひなたぼっことお魚でたっぷり摂って
あかるくおいしくやっつけましょう。
ビタミンDがどんなお仕事をするかというと、
(1)免疫力をアップし、風邪・インフルエンザを予防します。
冬(12~3月)の4か月間、ビタミンDをたくさん摂った児童は
そうでない子に比べてインフルエンザの発症率がほぼ半減した
というデータもあります。
参考:ビタミン広報センター『ビタミンDが、季節性インフルエンザ予防に効果』
http://www.vic-japan.gr.jp/info_for_prof/vit.d/infl…taminD.htm
(2)カルシウム代謝を助け、骨粗鬆症の予防にもなります。
また、ビタミンD不足はうつを引き起こすことが知られています。
赤ちゃんの骨の発育や母乳にたくさんカルシウムが必要な
産前産後のお母さんも不足しがちな栄養素です。
(3)高齢者の転倒防止にも効果があるとの報告があります。
参考:環境省『紫外線環境保健マニュアル2008』第2章 / 3.紫外線とビタミンD(p.24)
http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf
撃退法その1●晴天の日の正午に20分の日なたぼっこ
日光は美白の天敵!
とばかりに女性はこぞって夏はUVケアに精を出しますが、
わたしたちの体は日光を浴びることで
ビタミンDを生成しています。
真夏は全国どこでも、
ビタミンDの1日の摂取量を生成するのに
まだ上り切っていない午前9時の太陽でも10分足らず。
いちばん強い正午なら3~4分で完了。
だから、夏はビタミンD不足が起こりにくく、
元気いっぱいで活動的なのです。
ところが冬となるとまったく違います。
沖縄でさえ、朝9時の太陽では78分、関東では106分かかります。
正午のいちばん強い太陽の光なら関東地方で約23分。
参考:国立環境研究所「体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定」
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html
この日光をおいしくいただきましょう。
暮れは食事もそこそこで
仕事や大掃除に追われる方も多いことでしょう。
せめて晴れた日には、正午に20分のひなたぼっこで
仕事の合間にくつろぎと焦らずしっかり栄養補給。
疲れがちの心をウィンター・ブルースから守ってくれます。
撃退法その2●お魚を食べる
ビタミンDの一日の摂取量の目安は5.5μgですが、
妊産婦はその1.5倍の8μg、
骨粗鬆症予防・治療には1日20μgが推奨されます。
ちなみにインフルエンザ予防効果の調査で
毎日、児童が摂取したのは30μg入りサプリメントでした。
お食事でビタミンDを摂るならファースト・チョイスは「お魚」。
焼き鮭なら切り身一切れ(60g相当)で15μg
うなぎのかば焼き100gで19μg
ほかにも、アンコウ、イワシ、イカナゴ、カレイ
キビナゴ、サンマ、シラス、ニシン、マスなどに
多く含まれています。
それと、昔の人の知恵でしょうか、おせちには
・田作り(カタクチイワシ)
・昆布巻き(身欠きにしん)
・数の子
・いくら
・新巻き鮭
など、ビタミンDメニューが多いのです。
伝統のおせちを囲んでののんびり団らんは
ウィンター・ブルースにも
インフルエンザ予防も効き目がありそうです。