今日、12/22は冬至。
朔旦冬至は冬至=太陽の復活と新月=月の復活が重なる大吉日で、 中国から伝えられた朔旦冬至の祝賀行事が 平安時代~江戸時代まで行われていました。 19年に一度の大復活の前の、19年でいちばん暗く長い夜。 つまり、たっぷり良眠安眠をとるのに絶好の夜です。
睡眠はわたしたち人間の復活の鍵です。睡眠によって、
(1)疲労回復 睡眠は、身体と脳が休息を得るメンテナンスの時間です。 心肺機能も休息します。 睡眠の80%はノンレム睡眠、20%が眼球運動を伴うレム睡眠で、 ノンレム睡眠中は脳も活動を低下させて休んでいます。
(2)ストレス解消 深い良質なノンレム睡眠がとれるほど、脳は疲れを癒し、 回復することができるというわけです。 では眠らないとどうなるでしょうか? ヒューマンエラーを起こしやすくなります。 http://www.smartsleeplibrary.jp/column/post-36.html
国立精神・神経医療研究センターでも 不眠とストレスに関する調査が行われました。 睡眠不足になるほど、情動ストレスに反応する扁桃体の活動が過剰になり、 扁桃体を鎮める前帯状皮質との結びつきが弱くなります。 その結果、不安・抑うつ傾向が強まることがわかりました。
(3)成長と老化防止 成長ホルモンは代謝を促進します。 肌の新陳代謝を活発にし、血行を良くして肌の老廃物を排出を促します。 美肌の維持、シミ・しわの予防にも睡眠は欠かせません。 加齢とともに減少するのは仕方ないとして、 眠りを深めて順調に分泌されるためには、 寝入りばなの深部体温を下げることだとか。 http://www.excite.co.jp/News/laurier/howto/E1363324…19301.html
早く眠れないから、とあきらめないで。 ・17~19時は体温を上げる ・遅くなったとき帰宅電車で寝ない ・夜はまぶしい光を目に入れないように ・就寝前の熱いお風呂は× ・温めのお風呂や足湯◎ など、成長ホルモンがゴキゲンに分泌される工夫はいろいろあります。
アメリカのコロンビア大学の調査によれば、 睡眠時間が4時間以下の人は、7~9時間の人より 73%も肥満傾向が増えるそうです。
(4)免疫機能向上 血めぐり研究会から、 睡眠満足度が下がると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる というデータが発表されました。 http://www.well-lab.jp/201212/feature/287
徳島の坂東ハートクリニックの情報誌『藍色の風』では 良眠のヒントが紹介されています。 推奨されているのは、メリハリのある規則正しい眠りです。 決まった時間に起きる。眠らずがんばる時間。 長時間ダラダラ寝ればいいというわけではありません。
(5)学習機能の向上 睡眠中の脳は、ノンレム睡眠時の休息と、 レム催眠時の活動をくり返しています。 レム睡眠での脳波は、記憶と学習に適したΘ(シータ)波が優勢に。 あなたがリアルな夢を見ているとき、 脳は情報を整理し、記憶が定着させているのです。
イスラエルの研究でレム睡眠が妨害されると、 学習効果が著しく損なわれることが報告されています。 ノンレム(徐波)催眠への妨害では影響ありませんでした。
さらに睡眠不足になると、記憶が書き換えられ、 偽の記憶が生み出される傾向があることが カリフォルニア大学の研究で判明しました。 眠れてないときは、ただ覚えられないだけでなく、 捻じ曲げて覚えてしまうというのですから、危険なことです。 http://karapaia.livedoor.biz/archives/52169106.html
眠りって、本当に大切なものですね。 今夜はゆず湯とかぼちゃで、新しい一年へのよいスタートになる安眠を。 ゆっくりおやすみください。
●そのほかの眠りと脳の参考ページ 眠りについて知ろう(快眠コンソーシアム)
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