『 将来の 「 働く生活 」 を実現する教育 キャリア教育に基づく支援内容・方法の検討 』 愛媛大学教育学部附属特別支援学校 著 2011/01/18 明治図書 http://www.meijitosho.co.jp/detail/?isbn=4-18-061421-9
には次のように書かれている。
> 基本的生活習慣は、いかに障害が重度であっても、正しい指導を行えば、 > 早期に身につけることが可能である。
> しかし、 「 年齢や経験を重ねれば、そのうちできるよになるだろう 」 と考えて > 指導時期を逃すと、定着・改善が困難となる場合が多い。 > 特に自閉症児については、早期からの正しく確かな指導が重要である。
> 登下校、衣服の着脱、排尿・排便、食事等の生活に必要な習慣的行動は > 可能な限り早期に定着を計りたい。
> それらの基本的生活習慣を身につけてこそ、学ぶ姿勢や生活意欲が育まれ、 > 「 働く生活 」 を実現するための多岐にわたる課題を解決するための > 効果的な指導が実現するからである。
> いつも作業服のすそを出してだらしがない、 > またその都度指示を受けなくては作業で汚れた手を洗えないようでは、 > 作業技能がいくら向上しても、本当にバランスのとれた、 > 職場で通用する力とは言えない。
> こうした意味で 「 日常生活の指導 」 は、すべての指導の基盤であり、 > 「 働く生活 」 の根幹をなすものである。
実際、中学部で、
1コマの授業の中で、7分ごとに、何回もトイレに行く、 小便をするのにも、トイレで全裸になる、
朝食や給食で食べた物を、授業中に吐く、給食中にも吐く、
この状況を改善するのに、 中学部の3年間のすべてをつぎこんでも、まだ足りない。
この 「 基本的生活習慣 を取り戻す 」 指導だけで、手一杯で 中学部で本来教えるべき事を、この生徒に教えられない。
それだけではない。
トイレも教師がマンツーマンで、対応・指導し、 嘔吐の処理にも数分の時間がかかる。
このことのために、他の生徒への指導が手薄になっていくのだ。
小学部の6年間をかけても、
紙パンツに、オシッコやウンチをお漏らししているとか、 給食をまったく食べないで、水だけ飲んでいるとか、
自分からの要求が全くないか、あっても1,2回とか、
小学部の教師には、専門性がないのだろうか?と思うことも少なくない。
もちろん、中学部には、地域の支援級で 小学校時代を過ごした生徒も半数ぐらいはいるので、
その支援級の教師にも、専門性がないのだろうか? と思うこともよくある。
養護学校:身辺自立は、中学部ではムリ http://www.rimbaud.jp/blognplus/index.php?e=105
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