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無意識が持っている自分を守るための構え「防衛機制」。
どんな型でも、この構えを使っていると
無意識には抑圧された思いがどんどん溜まっていきます。
あんなモノやこんなモノで押し入れをパンパンにすれば
いずれ、ふすまはしまらなくなります。
そして、中のものが落ちてきたり、あふれ出てきたりします。
同じように、抑圧された思いでいっぱい無意識も
いずれ、溜めこんだ欲求を吐き出します。
その吐き出し口として誰でもご存じなのが、まず夢。
「あんな夢、見ちゃった」と思うとき
その夢を見せているのは無意識です。
また、夢は「これはここ、これはあそこに」と
押し入れの中の整理整頓をする行動とも言われます。
意外と知られていない吐き出し口が、錯誤行為。
聞き間違え、言い間違え、置き忘れ、遅刻、勘違いなど
「うっかりミス」とか「ポカ」とか言われるものです。
重大さのレベルは
笑って済ませるものから致命傷までさまざまです。
大事な大事なデートの前日なのに
転んで顔にケガをしてしまうとか、
ふだんなら絶対に間違えるはずのない
人の名前を呼び間違えるとか。
「不注意で」とか「緊張してて」とか「偶然」とか
思われがちですが、
実は無意識にため込まれたものが
吐き出されたものです。
たとえば、デート前日のケガの場合、
本当はそのデートは行きたくなかった。
けれど、愛している恋人に会いたくないことを
知られてしまうのを隠すために、
無意識が引き起こした事故といえるのです。
そして、もう一つが、神経症という身体の症状です。
同じ場所、同じ状況で体の痛みや症状が出る。
病院で受診したり、検査をしても
どこも悪いところはないと言われる。
眠れない、食欲がない、なぜかわからない。
あまりにも強烈なショックを受けた場合、
そのときの記憶をなくすということもあります。
意識は新しい生活にしっかり対応するために
いろんな思いを無意識に溜めこみます。
その結果、無意識はパンパンになりすぎて、
「やめろよ、吐き出すぞー」と対抗するわけです。
無意識と意識が喧嘩をしたら
勝つのは無意識です。
意識は敵いません。
無意識の夢を、意識は変更させることができません。
無意識の錯誤行為を、意識は止めることができません。
無意識の神経症を、意識は治すことができません。
意識が気づいてくれるまで、
無意識は抵抗し、吐き出し続けます。
無意識をパンパンにしないために
どうすればいいのか?
それは、自覚することです。
無意識のメッセージを受け取って
「疲れてたんだな」
「つらかったんだな」
「イヤだったんだな」
とわかってあげて、
「それでも、がんばったんだな」
といたわってあげて、
「じゃあ、ちょっと休もうか」
「いっしょに泣こうか」
「好きなことをしようか」
と、自覚的に自分を大事にしてあげる
行動に移すことです。
普段、行動するとき自分が「今、ここで」
何をしているのか無自覚だと、
無意識の構えをどんどんやってしまいます。
「今、わたしは、ここで、何のために、何をしている」
この自覚から離れた瞬間から
無意識の暴走を許してしまうのです。
どうぞ、無意識をいい子でいさせてください。
無意識に「よい」「わるい」の区別はできませんが、
無意識はわたしたちにとって、最大最強の味方です。
抑圧さえしなければ、
わたしたちの安全を守り
わたしたちの願いを叶えてくれる最強のパートナーです。
この春、新生活をスタートするみなさまの
新しい舞台でのご活躍をお祈りします。
この変化が人生の実りのチャンスとなりますように。
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