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2010年01月16日(土) 

軽度発達障害 (LD、AD/HD、高機能自閉症、アスペルガー症候群) の子ども達には、

指先の動きが、不器用な子が少なくない。

 

「微細運動障害」 という。 

 

 

算数の時間、

 

「タイルを机の上に並べて、数を数えてみましょう。」 の場面で、

タイルをうまく操作できなくて、

タイルが机からバラバラ、落ちてしまう子がいる。

 

指先の動きが、不器用だからだ。

 

このような指先の動きが不器用な子どもが、

鉛筆を持って (操作して) きれいに文字を書けるか?

 

書けるはずがない。

 

では、どうしたらいいか?

 

指先がうまく動くように、 リハビリ (訓練) をすればいいわけである。

 

  『診察室でする治療・教育 軽度発達障害に医師が使うスキル』 横山 浩之著 明治図書 2008/10/30

 http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html?ban…8-014019-0  

 

 該当箇所が、2ページ分、写真で立ち読みできる 

 http://www.meijitosho.co.jp/db/pages/0140/0140_02.jpg

 

 

この 「フィンガーカラーリング」 という、たった一つの指導で、

 

実は、いくつものことがねらってある。

 

もちろん、 

(1) 不器用な指先 (微細運動障害) のリハビリ

 

これだけではない。

最初は、毎日5分ずつが基本だから、 

 

子どもが、

「フィンガーカラーリングをもっとやっていたい。」 と思っても、終わりにさせる。

 

(2) 好きなことをやっていても、すぐにやめる

 056. 支援は成長とともに減らしていく

 http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=19435

 >(2) 毎日、小学生なら、学年×20分の家庭学習の習慣

 > (※家庭学習というのは、宿題のための時間は含まない。) 

 > (小2 ならば、小2 × 20分 = 40分)

 > (夏休みや週末に、家庭学習の習慣がくずれるようでは、お話にならない。)

 

 で書いたように、 

 

(3) 子どもの毎日の学習習慣をつける 

 

子どもだけでは、すぐに投げ出して、毎日の学習習慣はつかないだろう。

そこで、親が子どもの学習につきあうことが必要である。 

 

(4) 親と子どもの毎日の学習習慣をつける。

 

 

自閉症児に、 「フィンガーカラーリング」 を行えば、 

 

(5) 感覚統合訓練

(6) 視知覚の訓練 ( 指先を見る、 絵の具皿から画用紙への視線の移動 )

 

また、フィンガーカラーリングは、慣れてくると、

できあがった作品は、ちぎり絵のような味わいをもつ。

 

 『グレーゾーンの子どもに対応した作文ワーク 全4巻セット』 明治図書

 http://www.meijitosho.co.jp/series/shosai.html?bango=se32

 

 の表紙が、  「フィンガーカラーリング」 の作品である。

 

(7) 本人も、出来た作品に満足できる。

 

特別支援級や、養護学校の自閉症児が、

  「フィンガーカラーリング」 で作品を作れるようになったら、

 

(8) 通常級の子ども達も、

  「何も、出来ないと思っていたけど、この子はすごいな!」 と思うことだろう。

 

 

 

 

 


閲覧数7,190 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2010/01/16 10:27
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