小学校、中学校、高校でも、 養護学校でも
教員が、担任するクラスの学年を持ち上がっていくのは、一般的だ。
◆ただし、小学校は、1年生から6年生までを持ち上がることは、基本的にはない。 1,2年と持ち上がる。3,4年と持ち上がる、5,6年と持ち上がる。
それは、教員の指導力にバラツキがある為だ。
初任の教員に、3,4年を持たせるか、1,2年を持たせるか、
これも、難しいところである。 小1には、 「 小1プロブレム 」 があるからである。
5,6年は、学級崩壊しないで、学級をしっかり統率できる 教員に担任になってもらうことがほとんど。
◆あの児童、あの生徒は、〇〇先生じゃないと指導できない、 ということは、小学校でも、養護学校でもある。
小学校で、AD/HD、アスペルガー症候群の子どもが、 職員室で、毎日のように怒られていた。
ところが、〇〇先生だと、 お釈迦様の手の上で、いいようにあしらわれる孫悟空のように なってしまうのだ。 ( 脅しつけるわけでも、やりたいように自由放任にするわけでもない。 )
次の年から、3年生、4年生と、 〇〇先生が、このAD/HD、アスペルガー症候群の子どものクラスを 担任すると、もちろん、問題は起こるが、うまく解決していく。
5年生で、他の先生が担任になると、 また、AD/HD、アスペルガー症候群の子どもが、 職員室で、毎日のように怒られることに、逆戻りする。
こういうことは、よくあるし、教員の指導力にバラツキがあるのだから、 想像できることである。
◆養護学校の場合、 〇〇先生でないと指導できないというのは、 たいてい、次のような場合である。
※教員の年齢構成は、50代と20代がほとんどで、 30代、40代は、あまりいないので、たいてい、 若い男性教員、若い女性教員が受け持つ。
※中学部、高等部で、生徒を変えるのは、もはや難しい。 小学部のうちに、手を打っておかないといけない。
(A) 体が大きく、体重が100㎏ を優に超える男子生徒で、 床に座り込んで動かなくなることが、頻繁に起こる。
この場合、筋肉隆々の男性教員が、この男子生徒を 受け持ち、2年、3年と持ち上がることが少なくない。
(B) 体が大きく、大声を出して、近くの人を叩く、殴るなどが、 頻繁に起こる女子生徒の場合、
これは、体が大きめで、腕力のある女性教員が受け持つ ことが多く、2年、3年と持ち上げることが少なくない。
(C) 男子生徒で、体重はあまりないが、キレやすく、近くの人の頭を 掴んで引っ張る ( これでむち打ち症になった人がいる。 )
この場合、腕力がありそうな男性教員が2人、いつもそばにいる 体制をとるなどということになる。
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