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2010年12月27日(月) 

以前、次の記事を書いた。

 

  090. 手さし、指さし、宙をつまむ

  http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=20593

 

  097. 手さしから指さしへ

  http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=20760

 

さて、手の届かない距離にあるものに対して、

指さしも、手さしもできない子どもが何人かいる。

 

その子ども達は、自分から人に何かを要求することが少ない。

 

その子ども達は、手の届かない距離にある、

欲しいものに向かって 「 宙をつまむ 」

 

     ■Cさん(知的障害のみ)

 

        絵本や「朝の会」などの日課カードに
        描かれている一つ一つのキャラクターを両手で
        あるいは、片手で、3,4回つまむように動かす

     

 

 

        手の届かないところに (10cmでも届かないと)、
        大好きな給食のゼリーやシャーベットがあると、
        右手または左手で、ゼリーやシャーベットに向かって
        宙を2,3回つまむように動かす

          

 

     ■Dくん(自閉症)

 

        手が届く距離にあるものなら、

        右手の人指し指で触る(指す)ことができる。

 

        2.5mくらい離れたところにある物に
        むかって、右手で宙を2,3回つまむように動かす

           

 

     ■Eくん(自閉症)

 

        手が届く距離にあるものなら、

        右手の人指し指で触る(指す)ことができる。

 

        1m以上離れた、泣いている子どもなどに
        むかって、両手で宙を何回もつまむように動かす

     

 

        ある時、教師が、Eくんの手をとって、その子どもに触らせてみた。

 

        次からは、自分から、恐る恐る、右手の人指し指と中指の2本で

        その子どもの体に触るようになった。

 

        しばらくして、両手の平をトントンと合わせて教師にお願いして、

        教師の腕を肩から手の甲まで撫でることが、

        日に何回も起こるようになった。

 

        (ちなみに、朝の会、帰りの会でも、前で話している教師や

         教師の提示する日課カードなどをまったく見ていない。

         絶えず、窓の外を見ている。

 

         そこで、名前を呼んで教師のほうを見させるのではなく、

         自分から教師や教師の提示するカードを見るようにするために、

 

         教師が50cmくらいの距離に近づき、Eくんの目線の下から

         Eくんを見て、Eくんと視線が合うのを20秒~30秒待つということを

         朝の会、帰りの会で繰り返すことをしている。)

 


閲覧数1,297 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2010/12/27 11:32
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