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2010年12月31日(金) 

養護学校 (知的) の子どもに、

 

コーラを飲んだ後、舌を出す子どもがいる。

この子は、他にも、

 

ちょっと熱いものを飲んだ時にも、舌を出す。

 

実は、こういう子どもは、初めて見た。

 

舌を出すことは、健常児で、何歳くらいで、できるかというと、

わたしが、姪っ子で、試したところだと、生後4ヶ月である。

下の(4)で、舌をのばす。

 

  (1) 「 おつむ てん てん てん 」 を大人がやってみせると、
     にこっとした。

     「 おつむ てん てん てん 」 を大人が赤ちゃんの手をもって
      させると、きゃはきゃは笑った。しかし、反応しないときも
      あった。

 

  (2)大人が両足首をもって、口の近くまで、もっていき
     「 ○○ちゃんは、足を口に持って行けます。持って行けません。 」
    と言うと、きゃーきゃー笑った。

 

  (3) 「 イナイ イナイ バー 」 の反応はイマイチ

 

  (4) 「 イナイ イナイ バー 」 がまったくウケなかったので、
     わたしが、1mぐらいの距離で、深々とお辞儀をして ( 顔を隠し )
     「 ビヨヨ~~ン 」 と万歳をして ( 顔をあげる )
     これはおもしろい反応をした。
     にこっと笑い、7,8回これをやったら、
     だんだんと口元が開き、舌べろを長く出したのだった。

     偶然ではなく、その後、何時間かあけて、2,3度やってみたが

     やっぱり、舌べろを長く出したのだった。(笑)

 

さて、養護学校 (知的) の

「 コーラや熱いものを飲んで、舌を出す 」 子どもに、話を戻す。

 

この子は、小さい子どもの過敏が強く残っていて、

小さい子どもの注意の転導性、多動性、衝動性も強く残っていて、

多少、思うように自分の体を動かせない不自由さも持っている。

 

小さい子にはよくあるように、

自分を見てくれる、自分を相手してくれる大人や友達の声、顔に反応する。

自分の興味のある車の音が聞こえたり、車が見えたら、

今、取りかかっていた靴を脱ぐのなんか、どうでもよくなってしまう。

 

この子が、「 コーラや熱いものを飲んで、舌を出す 」 のは、

おそらく、口の中の過敏によるものではないかと思う。

 

汗をよくかくが、額の汗をぬぐいたくて、額や顔をこする。

帽子は、被らせても、すぐに、自分でとってしまう。

マスクも当然、すぐにとってしまう。

 

歯みがきも、口の中の過敏が強く、

やっと、上の歯は、奥歯のほっぺ側も磨かせてくれるようになってきた。

しかし、下の歯は、舌べろが邪魔をして、なかなか磨かせてくれないのである。

 

「 過敏 」 というと、自閉症、AD/HDなどの 「 感覚統合 」 がうまくできていない

子ども達をすぐに、連想してしまうが、

もともと、誰にでも小さい頃は 「 過敏 」 があって、成長とともに、

だんだんと薄らいでいくのではないかと、思うようになった。

 

自閉症児や、ダウン症児に、

ハンカチなどをもって、ひらひらさせるのが好きな子がいるが、

これも、誰でも生後3,4ヶ月は、こんなのが好きだったわけである。

 

つまり、多くの人は、成長とともに、

もっと、面白いこと、楽しいこと に興味を持って、「 ひらひら 」 は

卒業してしまったにすぎない。

 

でも、新しいことに、興味、関心が、自分からでは、ひろがりにくく、

自分からでは、 「 感覚統合 」 がうまくできない子どもには、

「 ひらひら 」 を卒業できないことも多いのかな。

 

 


閲覧数1,761 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2010/12/31 16:01
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