特別支援教育の教員でも、見えにくい色に疎い。 たとえば、わたしが尊敬する自閉症教育の第一人者、上岡 一世氏でさえ、 講演会のパワーポイントの色使いは、決してほめられたものではない。
たとえば、次のスライドである。
奈良県立教育研究所 今日から使えるなら特別支援教育ガイド http://www.nara-c.ed.jp/syokyo/html/30.html ↓
自閉症の理解とその支援 http://www.nara-c.ed.jp/syokyo/html/pdf/30.pdf#page=64
見づらいこと、この上ない。 色についての配慮が微塵も感じられない。
次に、教員向けに、特別支援教育の研修を主催している
神奈川県立総合教育センターのウェッブページも、 2005年頃は、色については、決して見やすいと言える代物ではなかった。
インターネットアーカイブで、2005年の4月と12月を比べてみよう。
上の方に、次のようなメニューが書いてある。
【 モバイル / English 】【 カリキュラムセンター 】 【 研修講座・公開講座 】 【 教育相談センター 】 【 ITを活用した授業 】 【 特別支援教育 】
2005/04/05 の 神奈川県立総合教育センター http://web.archive.org/web/20050405224907/http://ww…nagawa.jp/
2005/12/10 の 神奈川県立総合教育センター http://web.archive.org/web/20051210154258/http://ww…nagawa.jp/
4月と12月を比べると、 4月は、一番左の 【 モバイル / English 】、一番右の 【 特別支援教育 】 極めて見づらい。 12月は、少しましになっているが、 真ん中あたりにある 【 教育相談センター 】 は、まだ今ひとつ見づらい。
学校での色覚検査が、2003年に廃止されてから、 教員のほとんどは、色の見え方が違う子どもの存在することを知らなくなった。
色覚【啓蒙・教育】 http://www.rimbaud.jp/Sp-support/yomi/yomi.php?mode…/01/05/03/
にも、リンクが載っているが、
そこで、平成の世になって、二度も文部科学省から、 すべての教員に次のような手引きが配られている。
『 色覚問題に関する指導の手引き 』 平成元年3月 文部省 http://www.nig.ac.jp/color/tebiki1.pdf
『 色覚に関する指導の資料 』 平成15年5月 文部科学省 http://www.pref.osaka.jp/attach/2470/00004402/sikikaku.pdf
一番困るのは、教室の板書で使われるチョークである。
心ある教師が、 色覚異常対応赤色チョークとか、色覚異常対応蛍光チョークを 使ってくれるのだが、
これが、実は、2005年の時点では、 全然、色覚異常対応と呼べる代物ではなかったのである。 特に、色覚異常対応蛍光チョークは、どれも白っぽくしか見えない人が少なくなかった。 ( 今でも、きっとダメだと思う。 )
ぱすてる - 色覚問題研究グループ
の通信紙 「 ぱすてる 」 53号、54号に、【 黒板の色チョーク実見2005 】
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