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2012年09月16日(日) 

 

 

 

特別支援教育の教員でも、見えにくい色に疎い。

たとえば、わたしが尊敬する自閉症教育の第一人者、上岡 一世氏でさえ、

講演会のパワーポイントの色使いは、決してほめられたものではない。

 

たとえば、次のスライドである。

 

  奈良県立教育研究所

  今日から使えるなら特別支援教育ガイド

  http://www.nara-c.ed.jp/syokyo/html/30.html

             ↓

 

  自閉症の理解とその支援
  愛媛大学教育学部 上岡一世

  http://www.nara-c.ed.jp/syokyo/html/pdf/30.pdf#page=64

 

見づらいこと、この上ない。

色についての配慮が微塵も感じられない。

 

次に、教員向けに、特別支援教育の研修を主催している

 

神奈川県立総合教育センターのウェッブページも、

2005年頃は、色については、決して見やすいと言える代物ではなかった。

 

インターネットアーカイブで、2005年の4月と12月を比べてみよう。

 

上の方に、次のようなメニューが書いてある。

 

【 モバイル / English 】【 カリキュラムセンター 】 【 研修講座・公開講座 】 【 教育相談センター 】

【 ITを活用した授業 】 【 特別支援教育 】

 

  2005/04/05 の

  神奈川県立総合教育センター

  http://web.archive.org/web/20050405224907/http://ww…nagawa.jp/

 

 

 

  2005/12/10 の

  神奈川県立総合教育センター

  http://web.archive.org/web/20051210154258/http://ww…nagawa.jp/

 

 

  4月と12月を比べると、

  4月は、一番左の 【 モバイル / English 】、一番右の 【 特別支援教育 】 極めて見づらい。

  12月は、少しましになっているが、

  真ん中あたりにある 【 教育相談センター 】 は、まだ今ひとつ見づらい。

 

 

学校での色覚検査が、2003年に廃止されてから、

教員のほとんどは、色の見え方が違う子どもの存在することを知らなくなった。

 

  色覚【啓蒙・教育】

  http://www.rimbaud.jp/Sp-support/yomi/yomi.php?mode…/01/05/03/

 

にも、リンクが載っているが、

 

そこで、平成の世になって、二度も文部科学省から、

すべての教員に次のような手引きが配られている。

 

  『 色覚問題に関する指導の手引き 』  平成元年3月 文部省

  http://www.nig.ac.jp/color/tebiki1.pdf  

 

  『 色覚に関する指導の資料 』  平成15年5月 文部科学省

  http://www.pref.osaka.jp/attach/2470/00004402/sikikaku.pdf

 

一番困るのは、教室の板書で使われるチョークである。

 

心ある教師が、

色覚異常対応赤色チョークとか、色覚異常対応蛍光チョークを

使ってくれるのだが、

 

これが、実は、2005年の時点では、

全然、色覚異常対応と呼べる代物ではなかったのである。

特に、色覚異常対応蛍光チョークは、どれも白っぽくしか見えない人が少なくなかった。

( 今でも、きっとダメだと思う。 )

 

  ぱすてる - 色覚問題研究グループ

  http://www.pastel.gr.jp/

 

の通信紙 「 ぱすてる 」 53号、54号に、【 黒板の色チョーク実見2005 】
という特集記事が掲載されていました。
「色覚異常対応」「色覚の弱い方にも見えやすい」などとされるチョーク
を実際に板書して数十名に見てもらった結果、それは、散々な結果だったのです。

 

 

 


閲覧数2,080 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2012/09/16 19:04
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