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2009年08月30日(日) 
養護学校(知的)の高等部では、
作業学習(職業学習)を行っている。

下の画像のような、作業班に分かれている。
(どの生徒がどの作業班に入るかは、先生が決めるのであって、
 生徒の希望ではないことがほとんど。)
(いろいろな作業を経験させるためらしい。)

一般的に、
1~4 は、知的障害が重度の生徒が参加しやすい作業班であり、
5~8は、知的障害が軽度で、就労をねらえる生徒の多い作業班である。

8は、ここ数年で、新しくできた作業班であり、
この作業班で行っている
自動車の洗車、ビルクリーニング(トイレ清掃含む)が
そのまま、就労につながるケースもある。

逆に言うと、1~7の作業班で、
縫製をしてきたからといって、縫製関係の仕事に就労することはほとんどないし、
農園芸をおこなったからといって、農園芸関係の仕事に就労することはほとんどない。
(★就労先は、春2週間、秋2週間の年2回の現場実習によって決まる。)
(★現場実習は、将来の就労先での仕事に近いが、
  校内で行われる作業学習は、将来の就労先での仕事とはかけ離れている。)
(★アルバイトも、現場実習と同様の意味を持つことがある。)

つまり、養護学校(知的)の作業学習は、
「仕事をする意欲・態度」を育てることが目的なのであり、

「将来、自分が就労するであろう仕事を練習する」ものではないことがほとんどである。

このことが、自閉症の生徒の就労率が低い原因である。

なぜなら、自閉症の生徒の場合、
「将来、自分が就労するであろう仕事と同じ環境で練習する」(現場実習)
ことをたくさんしておかないと、
就労したのに、1週間もしないうちに(こんな仕事、嫌だ!)と
やめてしまうことが少なくないからだ。

一方、
■就労をめざさない進路に進むグループの場合には、
(就労継続支援B型、地域活動支援センター、障害者地域作業所、
 生活介護、更生入所施設)

 製品作りや、余暇活動として、
 養護学校の1~6の作業班で3年間やってきたのと同じような
 作業・活動をすることになる。

★このように、見てくると、
 養護学校(知的)の作業学習は、
 
 「知的障害が軽度で、就労をねらえる生徒」よりも、
 「知的障害が重度の生徒」のためにあるように思えてくる。

閲覧数2,736 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2009/08/30 07:12
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