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2013年08月12日(月) 

神奈川県のとある養護学校の

夏季休業中の職員室前の廊下である。

 

長机の上に、本がずら~~~っと並べてある。

 

  

 

教員研修の一環として、夏季休業中に

「 おすすめの本をお互いに持ち寄って、本を読もう! 」 という企画である。

70冊ぐらいはあると思うが、その95%は、この企画の言い出しっぺの

研究推進班のリーダー ( 女性 ) が持ってきたものだ。

 

このリーダーの他に、本をこのコーナーに置いているのは、

小学部リーダー ( 男性 )、中学部リーダー ( 女性 )、

そして、小学部のベテラン教員 ( 男性 )、中学部の若手教員 ( 男性 ) だ。

 

本を廊下から、職員室の自分の席などへ持ち出す時は、

このノートに記入する。

 

  

 

本は、それぞれ、「 発達障害 」 「 構造化 」

「 SST ソーシャルスキルトレーニング」 「 支援ツール 」 「 キャリア教育 」…

などに分けられている。

 

  

 

廊下で、本をめくっている教員は、ベテラン世代よりも、若い教員が断然多い。

 

本は読まないよりは、読んだほうがいい。

研修やセミナー、講習なども行かないよりは、行ったほうがいい。参加したほうがいい。

 

しかし、自分で身銭を切って、自分で選んで、

買った本、参加した講習、セミナー、研修会とは比べものにならない。

 

養護学校の教員で

小学校で教えたことのある20代の教員は、

皆、学級経営、保護者への対応、授業に多少なりとも苦戦した経験があり、

「 その時、この本に救われた。 」 と言って、

皆 (前任校で3人、全員男 )、向山洋一氏 の本を挙げたものだった。

 

養護学校の教員は、あまり困ることがないのだろうか?

小学校の教員よりも本を読んでいるように見えない。

 

「 目が合わない 」 のは障害だから仕方がない、などと思っているのではないか、

と勘ぐってしまう。

( この問題にはすでに答えが出ている。)

 

「 跳び箱の開脚跳びは誰でも跳ばせられる 」 と、斎藤喜博が書き、

向山洋一氏がそれは、こうやればできる、と追試できるように書いた。

 

このように、教育の世界で、答えが出ていることは、決して少なくはない。

知らないことで、教員は、子どもを不幸にしているかもしれないのである。

 

 

ちなみに、養護学校で、

本を読んで、よく真似 ( 追試 ) られていることには、

 

  『 みんなの自立支援を目指すやさしい応用行動分析学

   「 支援ツール 」 による特別支援教育から福祉、小・中学校通常教育への提案 』

  高畑 庄蔵著、明治図書 2006年5月22日

   http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-020024-4

 

の 「 お手玉腹筋 」 。

 

 

自分の学校の公開講座からは、

カ行がタ行の発声になったり、サ行がタ行になったりする児童・生徒に

以下のような絵を見せて、口の体操をする、

 

  

 

など、具体的な方法が書かれているものがほとんどである。

 

小学校の支援級の先生がやっているような

横山浩之教授 ( 小児科ドクター ) の フィンガーカラーリング、目を合わせる練習、

HACプログラムなどを、

 

養護学校で、あまり見かけないのは、

養護学校の先生達の勉強不足だろうと思う。

 

 

 

 


閲覧数1,481 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2013/08/12 06:47
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