音声の 「オウム返し」 は 「エコラリア」 と言い、
次のような場合が、 「即時性のエコラリア」 。
母: 「晩ご飯、何、食べたい?」
次のような場合が、「遅延性のエコラリア」。
「子」 がTVを見た。 TV: 「セコムしてますかぁ」 子: 「セコムしてますかぁ」
さて、次のは、 「遅延性エコラリア」 なのか?
遅延性エコラリア?
これは、誰かが言った言葉をオウム返ししているわけではないので、
しかし、自閉症児のフラッシュバックや、遅延性のエコラリアを
2001年9月11日のアメリカの同時多発テロのニュース映像を
音声の 「オウム返し」 は 「エコラリア」 。 では、音声 (発語) のない自閉症児に、 「エコラリア」 はないのか?
わたしは、これって、 「動作」 の 「オウム返し (エコラリア)」 じゃないの? と思うようになってきた。
動作のオウム返しは、一般的には、 「模倣」 だ。
わたしと同じように、 「動作」 の 「オウム返し (エコラリア)」 と考えている人がいた。
いつもここに~大人になりゆく自閉症児 乳幼児期のこと http://ancookne.blog3.fc2.com/blog-category-16.html
≫ 言語に限らず、模倣にも遅延性の模倣というのがあるようで、
実は、このようなことは、誰でも、1歳台で、経験していると、私は考えている。
養護学校 (知的) 小学部の音楽で、ある児童 (非自閉症児) が、 花のつぼみが開く動作のリトミック場面が、終わって1,2分したところで、 一人で、両手をあわせたと思ったら、 「パッ」 と言いながら両手を左右に広げたのである。 それを、3,4回続けて繰り返していた。
同様に、この児童は、朝の会で、教師が 「はい」 を真似させようと 言葉がけをしてから、1,2分後に、 「はい」 と言うことがよくある。 (即時的に、「はい」 ということは無い。)
「即時性の」 「動作の」 「オウム返し (エコラリア)」 には、 例えば、次のようなことが該当するのではないかと考えている。
・自閉症児に、教師 (自分) の 顔を見て、あいさつさせるために、 教師が自分のおでこを指さすと、自閉症児も、その教師のおでこを指さす。
・コップを2個、もって来させた後に、 「コップ、3個 (下さい) 」 と言っても、また、コップを2個持ってくる。
・スプーンを教師に手渡させた後に、 「フォーク (を下さい)」 と言っても、また、スプーンを手渡してくる。
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