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2009年11月23日(月) 

音声の 「オウム返し」 は 「エコラリア」 と言い、

 

 次のような場合が、 「即時性のエコラリア」 。

 

  母: 「晩ご飯、何、食べたい?」
  子: 「晩ご飯、何、食べたい?」

 

 次のような場合が、「遅延性のエコラリア」。

 

  「子」 がTVを見た。 TV: 「セコムしてますかぁ」
  「子」 が、次の日、まったく関係のない場面で

               子: 「セコムしてますかぁ」
               子: 「セコムしてますかぁ」

 

 さて、次のは、 「遅延性エコラリア」 なのか?

 

  遅延性エコラリア?
  http://blogs.yahoo.co.jp/takahappy1020/48711303.html
  ≫ 今朝、タカと朝ごはんを食べていたら突然
  ≫ 「ばぁば、おうちい(に)えったった(帰っちゃった)」
  ≫ 「ばぁば、『タカくん、またうるね(来るね)』ってえったった(帰ってった)」
  ≫ と繰り返し言い出した。
  ≫ ばぁば(=わたしの母)が遊びに来たのは先月の31日のことだから1週間以上前のことだ。

 

 これは、誰かが言った言葉をオウム返ししているわけではないので、
 遅延性のエコラリアではないと思う。

 

 しかし、自閉症児のフラッシュバックや、遅延性のエコラリアを
 考える上で重要な手がかりだと思う。

 

 2001年9月11日のアメリカの同時多発テロのニュース映像を
 見たある自閉症児は、こう言った。
 「怖い! また、飛行機がビルに突っ込んだ。さっきも突っ込んだ。これで5回目だ。」
 (TVで流される度に、別のテロが起こっていると思っているらしい。)

 

音声の 「オウム返し」 は 「エコラリア」

では、音声 (発語) のない自閉症児に、 「エコラリア」 はないのか?

 

わたしは、これって、 「動作」 の 「オウム返し (エコラリア)」 じゃないの?

と思うようになってきた。

 

動作のオウム返しは、一般的には、 「模倣」 だ。

 

わたしと同じように、  「動作」 の 「オウム返し (エコラリア)」 と考えている人がいた。

 

 いつもここに~大人になりゆく自閉症児 乳幼児期のこと

 http://ancookne.blog3.fc2.com/blog-category-16.html

 

 ≫ 言語に限らず、模倣にも遅延性の模倣というのがあるようで、
 ≫ バイバイ・・にすぐに反応してバイバイ・・と返すことができなかったのに、
 ≫ 全然関係ない時にバイバイのゼスチャーを突如一人でしていたのも
 ≫ その一つではなかったかと・・。

 

実は、このようなことは、誰でも、1歳台で、経験していると、私は考えている。

 

養護学校 (知的) 小学部の音楽で、ある児童 (非自閉症児) が、

花のつぼみが開く動作のリトミック場面が、終わって1,2分したところで

一人で、両手をあわせたと思ったら、 「パッ」 と言いながら両手を左右に広げたのである。

それを、3,4回続けて繰り返していた。

 

同様に、この児童は、朝の会で、教師が 「はい」 を真似させようと

言葉がけをしてから、1,2分後に、 「はい」 と言うことがよくある。

 (即時的に、「はい」 ということは無い。)

 

「即時性の」 「動作の」  「オウム返し (エコラリア)」 には、

例えば、次のようなことが該当するのではないかと考えている。

 

・自閉症児に、教師 (自分) の 顔を見て、あいさつさせるために、

 教師が自分のおでこを指さすと、自閉症児も、その教師のおでこを指さす。

 

・コップを2個、もって来させた後に、

 「コップ、3個 (下さい) 」 と言っても、また、コップを2個持ってくる。

 

・スプーンを教師に手渡させた後に、

 「フォーク (を下さい)」 と言っても、また、スプーンを手渡してくる。

 

 

 

 

 

 

 


閲覧数5,057 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2009/11/23 12:30
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