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2010年03月21日(日) 

養護学校 (知的) 小5で、

 

「チャーチ」 「バーボ」 「ディダ」 「バババ…」 などの喃語はあるが、

言葉らしい言葉を聞いたことのない児童がいた。

 

「 言葉を話すようになるには 」

( とはいっても、月に1回 「はい」 と言っていたのが、

 毎日、1回言うようになり、2回、3回・・・10回言うようになり、

 他の言葉も1,2語言うようになり・・・というぐらいのイメージだが。 ) 

 

ということで、保護者に話したことは、

次の2つだったと思う。

 

 (1) 本人が、要求を一日に、何回も何回も・・・すること。

 (2) 本人が頭を使うようにさせること。

 

 

 

具体的に、

 

「 (2) 本人が頭を使うようにさせる 」

 には、

 

  (A) 毎日、連続30分間のお手伝い

    「 調理」 のように、いろいろな手順があるものが最適

 

  (B) 両手を使って、頭を使う課題として、

    就学前から好きでやっていた 「メジャーアップカップス」 など。

    最初、5個をやっと内側に重ねていたのが、

    数ヶ月で、9個でもできるようになった。

 

「 (1) 本人が、要求を一日に、何回も何回も・・・する 」

 には、

 

  お手伝いの後に、

  VOCA 「 せんせい 」 を押して、先生の注意を引き、

  好きなおもちゃのカードを選んで、

  先生のところにもってきて手渡す

 

ことを、繰り返した。 

 

  途中で、おもちゃを、教師がさっと、奪い取って、

  また、要求からさせることも、当然やった。

 

ある時、トイレで、

 「 おいしい 」 と聞こえると思って聞けば、そう聞こえるような

 発語を聞いたことがあった。

 

 たまたま、1回ではなく、2,3回言ってくれたので、

 デジカメの音声録音モードで録音した。

 

 かつて、この児童を担任した教師は、

 「 担任の欲目でそう聞こえるだけだよ。 」 と笑った。

 

1年後の小6、教師が、 「 おいしい 」 と3,4回言うと、

30秒ぐらいしてから、 「 おいしい 」 を3,4回繰り返して言うようになっていた。

 

また、 階段を上る時などに、

「 はい 」 というか 「 あい 」 と言うことがあった。

 

1年後の小6、教師が、 「 はい 」 と3,4回言うと、

30秒ぐらいしてから、 「 はい 」 を3,4回繰り返して言うようになっていた。

 

教師がしたことは、

 

 「 はい 」 とか 「 おいしい 」 というもともと あった言葉を、

月に1回 「はい」 と言っていたのが、

毎日、1回言うようになり、2回、3回・・・10回言うようにしたというだけだ。

 

この 「 はい 」 とか 「 おいしい 」 という言葉を教えたのは、

お母さんに違いないのだ。

 

 

小5で、これぐらいの変化があるのなら、

 

生まれた時から、「 絵本の読み聞かせ 」 などを毎日すれば、

もっと変化があるのかもしれない。

ないのかもしれないが・・・・。

 

 

 

 

 


閲覧数1,992 カテゴリ障がいと教育 投稿日時2010/03/21 11:25
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