ある児童・生徒の行動によって、 授業ができない場合、
例えば、『金曜ドラマ・エジソンの母』 ( TBS系列で2008年1月11日から3月14日まで ) でも、そうだったが、
保護者達が、共同で、 「 A児を他の学校に転校させてほしい。」 という運動を起こすことがあるかもしれない。
『 向山洋一は障害児教育にどう取り組んだか 』 2000/11/1 向山 洋一・大場 龍男 著
にも、やや古い話ではあるが、そのようなことが書かれている。
> 第一章 教師生活十年目の障害児教育 > 二 転校を迫られた障害を持つ子の担任を引き受ける
A児を他の学校に転校させてほしい。 しかし、向山先生が、A児を担任するのなら、1年間、転校を待ってもいい。
というようなことが書かれていたように思う。
『 エジソンの母 』 も、 『 向山洋一は障害児教育にどう取り組んだか 』 も、 教師の力で、なんとかすることができた。
このことは、
教師によっては、なんとかできない。 かといって、なんとかできない教師が、指導力不足ともいえない。
という問題を示している。
もう一つの問題は、
『 エジソンの母 』 も、 『 向山洋一は障害児教育にどう取り組んだか 』 の 障害は、なんとかすることができたが、
障害によっては、どんな教師でも、 「 普通教育 」 では、指導不可能なことがある。
ということだ。
(1) 小学校3年生のクラスに、保育園の園児が1人いたとして、 算数の 「 かけざん 」 「 わりざん 」 を 小学3年生と保育園児の両方に、同時にわかるように授業できるか?
できないはずだ。
しかし、知的障害があって、知的発達が5歳相当の小学3年生というのは、 まさに、上の例でいう保育園の園児に該当するはずだ。
だから、この子は、授業がわからないので、不登校などの 学校不適応を起こすことになる。
(2) 教室を立ち歩く、暴言を吐く、授業と関係のないことを大声で話す・・・ などの児童・生徒が、35人クラスに、7,8人以上いたとしたら、
これも、教師には、授業不可能なはずだ。
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